プリリズを彷彿とさせるストーリーの重さ。
場面カットはアニメイトタイムズの記事をご参照ください
一方通行の執着
「プリティーサンバカーニバル」という謎の催しで「太陽のサンバ女神」に選ばれたひな。しかし前年度のサンバ女神はジェニファーだったということもあり、ひなとしては色々と思うところがあるようだ。
そんな感情をいち早く察知したのはデュオ相手のあまねだった。会話の中であまねは「今はアクアエレメンツを愛しています」と真っ直ぐに言い切る。それは言い換えればありのままの自分を受け入れ、そんな自分を好きになれているということだろう。それはひなには無い感情だった。打倒ジェニファーを掲げているひなだが、当のジェニファーはグランドフェスの辞退を発表しており目標を半ば失っているような状態だ。合宿で若干の心境の変化があったひなではあるが、やはり彼女の中でジェニファーの存在は想像以上に大きく、またそこに拘泥する自分を嫌に思っているのだろう。
そんなひなにとってジェニファーとの対談は企画ではあったものの、自分の心にけじめをつける絶好の機会と思っていたはずだ。そんなひなにとって、ジェニファーの「私はひなをライバルだと思ったことはない」という言葉はあまりにも重すぎる。ジェニファーとしては少し違うニュアンスで言っていたようだが、彼女を越えることだけが目標だったひながそのように冷静に捉えられるはずもない。呆然自失状態で雨の中を彷徨うひな。追いついたあまねの言葉も今のひなに対しては通り抜けてしまい、ついには意識を失ってしまった。
まさか前回以上にシリアスかつ重たい内容となるとは思いもしなかった。このように心を曇らせる最初のキャラクターがひな先輩だったことにも驚いたが、振り返ってみればジェニファーのフェス辞退発表からすでに彼女の心はぎりぎりの段階にあったのかもしれない。
あまねもそうだったが、これを乗り切ればひな先輩が一皮むけるのは間違いない。ただこれだけのショックを簡単に乗り越えることが果たしてできるのだろうか。次回が気になるところだ。
再び張り巡らされる伏線
本筋が重厚すぎたが、その一方で気になる伏線もあった。
まずにゃんじいが言っていた、6つのエレメンツの紋章を集めれば、女神ユーフォリアへの道が開けるという話。言い伝えの域は出ないらしいが、今後のポイントとなっていくのは確かだろう。またウンディーネが言及していた太陽のエレメンツや、二つの世界に魂を分けたという女神の逸話など、気になる部分は尽きない。
またいまだに謎の多いリューメについてだが、ジェニファーの回想を見る限りは彼女たちのコンビが最強すぎるが故に引き裂かれてしまったようだ。プリマジ全体の盛り上がりを考慮した大人たちの思惑によるものというのが有力だろうか。
次回、第34話「私だけのビビッドスター」
体調を崩し倒れたひな。傷ついたひなのもとにあまねとまつりがやってくる。あまねはひなに自分の好意を伝え、まつりはひなの為に涙を流す。ひなはトレーニングを休み、いつもと違う一日の過ごし方をする。最後にまつりのところへ行き、飴を食べてのんびりと過ごす。ジェニファーに追いつきたくて、上にいる彼女のことばかり見ていたひなは、穏やかな日常の中でふたたび自分を見つめなおすのだった。
エピソード ワッチャプリマジ!|テレビ東京アニメ公式
ひな先輩のコーデブランドでもある「ビビッドスター」。そのコンセプトは「自分色の星」であるらしい。ひな先輩は自分だけの星を見つけることができるのだろうか。
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