場面カットはアニメイトタイムズの記事をご参照ください
ジェニファーの心
ライブ開催を発表したジェニファーが合宿に参加することとなった。まつり達にとっては良い刺激になったようだが、当のジェニファーは時おり浮かない表情を見せる。
どうやらジェニファーはグランドフェスの優勝以降、目標を達成してしまったことにより進むべき方向を見失ってしまっているようだ。それは大好きははずのプリマジのステージに立つことが心の痛みに繋がってしまうほどに重たいものらしい。そもそも今回のライブ開催も御芽河阿智彦が話題作りのために強引にセッティングしたものであり、ジェニファーの本意では無かった。
同じような悩みを『キラッとプリ☆チャン』の白鳥アンジュも抱えていたことを思い出す。彼女の場合は一応はデザイナーに転向するという目標があったわけだが、ジェニファーの場合はそういった次なる夢も無いからこそより深刻なのだろう。彼女の快活な性格によって隠されてはいるが、その内面は決して穏やかな状態ではないはずだ。
そんなジェニファーはまつりの「好きだって気持ちにウソつくのもっと怖い……から」という言葉によってかろうじてライブへの意気込みを養うことができたようだ。ただそれはやはり一時的なものに過ぎないように見える。ウンディーネやあまねも言っていたが、今のジェニファーにはギリギリのところでかろうじて立ち上がっているような危うさを感じてしまう。今回だけではジェニファーの心の内をすべて見通すことができないが、それがどちらに傾くかによって今後の展開に波乱を起こしていきそうな気はする。
不審なオメガコーポレーション
今回はジェニファーの初ライブも披露となった。曲名は「Believe」。黄金に輝くステージに響き渡る圧倒的な歌声はまさにチャンピオンのそれである。声優を務める青野紗穂さんは名実ともに歌唱力ガチ勢であり、今回のライブでもそれがはっきりと見て取れたように思う。ライブイベントに登場するのも楽しみにしたい。
しかし不穏だったのは彼女がパートナー不在のままライブをやり遂げたことである。オメガコーポレーションの科学力によるものなのだろうが、もしそれが可能ならば魔法界の助力無しに全てが成立することになってしまい、それはプリマジの根底が揺らぐことになる。
またラストシーンでの御芽河社長の「私は立ち向かう。リューメを君から奪った魔法界に」というセリフも意味深である。リューメ(CV:羊宮妃那)はジェニファーのパートナーであり、まつりに「ジェニファーを助けて」というメッセージを送っていたのも彼女である。今後はどうしてジェニファーとリューメは離れ離れになっているのか、オメガコーポレーションがどのような動きをしていくかといった点に注目していきたいところだ。
次回、第22話「緊急特番ご覧アーレイ!」
あのみるきが弱気になっている模様。図太い精神の持ち主だと思っていたので意外な展開だ。
ジェニファーのプリマジ。そのぞっとするほどの迫力に自信をなくしたみるきは、やっとの思いでゲットしたエキシビションのセンターの座を降りると言い始める。このまま自分がセンターでプリマジをやっても、絶対にジェニファーに勝てない。この合宿は無駄だったんだと、弱気な発言のみるき。そんなみるきにひなが食って掛かり、あわや大げんか、と思われたが、それを止めたのはなんとれもんだった。あきらめない気持ちが奇跡を起こす。それがプリマジです!れもんの強い思いに、みるきたちの出した答えとは…?
エピソード ワッチャプリマジ!|テレビ東京アニメ公式
今回は全体的に不穏な場面が多かったが、それが逆に楽しみを増やしているのも事実である。先の展開が待ち遠しい。
コメント