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「ごめんね」の後先
みつきにデュオの解散を告げられてしまったひまり。ふたりに仲直りしてほしいつむぎは、その方法をチィに相談する。「人の心配してる時間なんてムダ」と一度は突き放すも、結局は親身になってしまうあたりチィもお人好しである。
つむぎが間に入って話を聞いたことで、ひまりとみつきは互いに話をする必要性があることに気がついたようだ。そこまでは良かったのだが、つむぎが「ひまりちゃん、自分勝手でついていけない」「みつきちゃん怒ってた」と都合の悪い部分だけを伝言したことで、ひまりは完全に怯えてしまう。一方のみつきも「みつきちゃんに会いたくない」「みつきちゃん怖い」という部分だけをつむぎから聞いてしまったため、いよいよ喧嘩は泥沼へと突入してしまうのだった。
そんなとき、ふたりに“つむぎがアイプリグランプリを辞退した”という通知が届く。つむぎはふたりを仲直りさせられなかったことに責任を感じ、「もうアイプリしない」とアイムゥに告げたらしい。ひまりとみつきはグランプリでつむぎが戦う相手でもあった。勝敗だけを考えれば喧嘩は好都合なはずである。しかしつむぎは友達の仲直りを優先し、それが失敗すればこうして傷ついている。どこまでも純粋な子なのだろう。
そんな友達を放っておけなかったのは、ひまりとみつきも同じである。ルビー=ラズリとの決勝戦が差し迫るが、ふたりはそれを犠牲にしてもつむぎの元へ向かうことを決意。また“つむぎを放っておけない”という気持ちが一致したこと、そして何よりも自分たちのせいで友達が苦しんでいることが、意固地になっていたひまりとみつきの心を溶かしたようだ。「ごめんね」と切り出すみつき。そんなみつきに対し、ひまりが取り出したのは手作りのクッキーだった。
幼少期から喧嘩した際はみつきの方が先に謝り、そんなときには決まってクッキーを持ってきてくれたのだという。ひまりはそんなみつきの優しさに甘えていたところもあったのだろう。それを自覚し、「ごめんなさい」とはっきりと口に出すひまり。今後も似たような喧嘩は起きるかもしれないが、そのときにはどちらからでもなく、対等な関係で仲直りできるのではないだろうか。
約束されたライブ
つむぎの元へ行くひまりとみつき。文字通り箱に閉じこもっていたつむぎだが、ふたりが仲直りしたことを聞くやいなや、晴れやかな表情で姿をあらわしてくれた。喜びを分かち合うのもつかの間に、三人は急いでステージへと向かう。しかし到着したのは、今まさにひまり&みつきが失格となり、ルビー=ラズリの優勝が発表された直後だった。迷惑をかけたことを客席、そしてこれまで戦ったアイドルたちに謝罪をするひまりとみつき。しかし王者・ルビー=ラズリは最初から不戦勝などは受け取る気がない様子。サクラの提案で決勝戦のやり直しが決まり、ライブは仕切り直しとなった。
ステージに立つひまりとみつき。そして、そこにはつむぎの姿もあった。再確認した親友との友情、そしてそのために身を削ってくれた新たな友。三人でステージに立ちたいという想いは言うまでもなく一致していたようだ。曲は「We're The World」。某名曲を彷彿とさせるスケールの大きいタイトルだが、終盤の「世界中友達になれる」という歌詞でその意味するところが氷解する。ライブ直前の「3人いれば友情パワーも無限大だね」というひまりのセリフには、その力は三人の間にとどまらず、世界中へと広がっていくという意味も込められていたのかもしれない。
そして運命のジャッジ。結果はひまり・みつき・つむぎの大逆転勝利となった。アイスマイリンですらルビー=ラズリの実力には意気消沈していることから、今の彼女たちの勢いは尋常ではなかったはずだ。それを破ったということは、三人のライブはよほど心を震わすものがあったのだろう。
敗北したルビー=ラズリではあるが、会長は強敵の登場を喜んでいる様子だ。グランプリを開催したのは、むしろこのような展開を望んでいたからなのかもしれない。ルビー=ラズリはこの敗北を糧にまた一段と飛躍しそうだ。
内容の濃い回だったが、それだけに気になる点が色々と浮上もしたように思う。
- 三人はこれで「スターアイプリ」になったのか
- 今後は三人で活動するのか
- 生徒会はデュオ継続なのか
などである。来週からそのあたりが整理されていくだろうから注目していきたい。
次回、第17話「アイスマイリンのひみつ」
出遅れてる感が強いアイスマイリンがついに出動。しかし穏やかではない状況になっているらしい。
最近アイプリライブをやっていないアイリとリンリンのデュオ『アイスマイリン』。人気も下がりつつあることから、次を「ラストライブ」にしようと決めるが…。
各話エピソード - 『ひみつのアイプリ』アニメ公式サイト
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