【感想記】ワッチャプリマジ! 第24話「行くぞエキシビション!5人のマジ」

【感想記】ワッチャプリマジ! 第24話「行くぞエキシビション!5人のマジ」 ワッチャプリマジ!
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TVアニメ『ワッチャプリマジ!』第24話 先行場面カット・あらすじ公開! | アニメイトタイムズ
【アニメイトタイムズ】2021年10月3日(日)から、テレビ東京系6局ネットにて好評放送中のTVアニメ『ワッチャプリマジ!』(以下、本作)。そんな本作の第24話「行くぞエキシビション!5人のマジ」より、先行場面カット・あらすじが到着しました...

場面カットはアニメイトタイムズの記事をご参照ください

社長のプリマジ論

エキシビションの本番が近づくなか、オメガコーポレーションではプンスカしている御芽河社長の姿があった。彼はプリマジの真髄は「華やかなステージ、笑顔の裏で飛び散る火花、互いにぶつかり合う闘い」にあると考えている。そんな社長にとっては競争の生まれない五人センターは言語道断であり、そんなものは「仲良しごっこ」としか思えないらしい。それは非情な競争が描かれることも多かった『プリティーリズム』や、『プリパラ』における「セレパラ」などを想起させる思想に思う。個人的には「プリティーシリーズ」は彼の嫌う「友情」や「結束」という地盤があるからこそ闘いの非常さや残酷さが際立ち、胸が熱くなるのだと思っている。そういう点では社長はまだプリマジの楽しみ方をわかっていないと言わざるを得ない。

そんなことはいざ知らず、まつり達はライブ前に特別な催しをすることを計画していた。その内容はそれぞれが思い思いの方法で訪れたお客さんをおもてなしするというものだった。こうして見るとステージ用のメイクをした状態で人と触れ合っている彼女たちの姿は確かにプレミアム感があるように感じる。特にゴスロリメイクなのにファンとの交流方法がソシャゲだったれもんのギャップが際立っていた。御芽河社長も当初は「客の反応が悪いと判断したら即中断」と息巻いていたが、この企画が盛り上がりグッズの売上が好調と知るやだんまりだった。現金なやつである。

「ひな」でいられる時間

今回はいよいよエキシビションの本番ということもあってさすがにまつり達の間に波乱は起きなかったが、それだけに五人が合宿で築き上げた絆をストレートに感じ取ることができた。

特にひな先輩の言葉が印象的だった。「5人センター、違和感ないって言ったらウソになる」と吐露した先輩ではあったが、そうして本音を口に出せたのは他の4人ならそういった見解の相違でも尊重してくれると信じているからである。思えば合宿前のひな先輩は他人に弱みを見せまいとするところがあり、あまねは彼女のそんな部分を「時々とても辛くなります」と痛ましく思っていた(第11話より)。しかし今の彼女にそういった面はほとんど見られない。ひな先輩はこの合宿で仲間に弱みを見せられるという強みを得たのである。

1クール目ではひな先輩の人格者ぶりが目立っていただけに、合宿当初の彼女の独りよがりな態度は個人的にも「なんやこいつ……」と思うところがあった。しかし忘れてはいけないのはひな先輩も成長の途上にある一人のプリマジスタということである。むしろ今回の合宿で最も変化を感じさせたのは、すでにプリマジにおいて一定の地位を得ているひな先輩やあまねといった最上級生ではなかっただろうか。成熟していると思われたひなとあまねが実は最も成長し、そしてそのきっかけとなったのがデビュー間もないまつりやれもんだったという構図がこの二ヶ月に渡る合宿回の非常に趣深い部分であると自分は思う。もちろんその中間の存在として誰よりも奮闘していたみるきの存在を忘れてはならない。

不穏な要素満載

当初はオメガコーポレーションの妨害に合うものだと思って身構えていたが、結果的には何事もなく無事に終わった。ライブはもちろん前回と同様に「ワッチャ!プリーズ!マジック! -What's your “Please” Magic?-」だが、フルバージョンかつ新カットありと2クール目ラストの回ということもあって豪勢な内容だった。ライブ後にまつりは涙を流していたが、視聴者である自分もエキシビションが最高の結果に終わったという充足感と、そんな時間が終わってしまったという寂寞感とが相まった不思議な感動に包まれていた。また五人でライブをする日が訪れたら素敵だと思う。

一方で今回は不穏な場面も多かった印象だ。まずひゅーいだが、やはり彼はマナマナとチュッピの間に立ってプリマジと向き合おうとしていたらしい。それはこれまでの様子でなんとなく察することができたが、橙真に言った「僕が変わってしまったとしても、君だけは僕を信じてくれる?」という言葉は意味深にもほどがある。合宿においては彼の行動がまつり達を助けることに繋がっていたが、それが逆の立場になってしまう可能性もあるのだろうか。

またこれまでは一言二言しか喋らなかった御芽河あうるがいよいよ本格的に動き出した。トレードマークだったフードやマスクを取った姿はいかにも幼い少女という感じで可愛げがあったが、口に出すのはほとんどが煽り文句で尖りまくっていた。彼女がどういった理由でまつり達の前に現れたのか気になるところだ。

今回は節目の回だったわけなので、そういった新たな要素を中心として3クール目以降は展開していくという方向性を示す狙いがあったのだろう。ひゅーいとあうるに加え、またしても救難信号を発していたリューメとそのパートナーであるジェニファーが今後のストーリーに波乱を呼び起こしていくと考えてよさそうだ。

次回、特別企画「新学期だよ!ワッチャプリマジ学園」

とりあえず今回は情報量たっぷりで、視聴していて歯ごたえがあった。色々と気になる点が一気に増えたが、次回は約3ヶ月ぶりにプリマジ学園が開講されることとなったので本編は一時お休みである。

新学期に合わせて、プリマジスタそれぞれのプリマジにかける思いとこれまでの成長を振り返ります。

そして、今後のプリマジは、新たな展開へと突入していきます。

プリマジ学園では、これまでのお話しの中で登場した数々の謎について、注目ポイントをチェックしていきます!

すでに見ている人も、これから初めて見る人も、プリマジ学園を見てこれから急展開するプリマジを一層楽しんでください!

エピソード ワッチャプリマジ!|テレビ東京アニメ公式

前回のプリマジ学園もおさらい的な内容かと思いきや、意外と新情報が多く有意義な内容だったので楽しみにしたいと思う。

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