【感想記】ワッチャプリマジ!第32話「ただ1つの花~あまねのマジ~」

【感想記】ワッチャプリマジ!第32話「ただ1つの花~あまねのマジ~」 ワッチャプリマジ!

またあまね様が悩んでる。

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皇あまねは面倒くさい

今回は久しぶりのあまね回。例によって心理描写が多くて一度の視聴では理解しづらい部分もあったが、過去の回(第14話第18話)と対比させることによって彼女の心の変化がかなり捉えやすくなるように思う。そこで今回はこれまでのあまね回を振り返りつつ感想を書いていきたい。

あまねの悩みは「自分にはオリジナリティがない」というものである。魔法と科学が融合したまつりとあうるのデュオを目の当たりにしたことでそう考えるようになってしまったようだ。

水の溜まったグラスのイメージが何度か登場するが、これは第18話におけるウンディーネの「溜まった水は淀む」という台詞を受けたものだろう。その際は力技で心の中の淀んだ水を放出させて立ち直ったあまねだったが、時を経たことで再びそれが溜まってしまった。そのときの感想で「いつかまた同じようなことが起きるのではないか」ということを書いたが、本当にその通りになってしまった。

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ウンディーネによって自身の心の中に潜ったあまねだったが、そこに現れたのはまたしても翠子先輩だった。オリジナリティが無いと考えてしまうその最大の要因は、自身はあくまで翠子先輩によって「作られた存在」と考えている部分にあるようだ。それによって苦しめられているわけだが、一方であまねの心にはそれを受容している側面もあるように思える。憧れの翠子先輩に導かれるままの存在は、彼女にとっては居心地の良さもあるのだろう。結果的にあまねは自身が作り出した心象世界に囚われてしまう。

みゃむがあまねの悩みを「面倒くさい」と一蹴していたが、自分もまったくの同感だ。ただ個人的にはそれも含めてあまねの魅力だと思っている。れもんも言っていたが、プリマジに対して誰よりも「マジだからこそこんなに心を沈めて」いるのだろうし、みるきが言っているように「本当に不器用」だからそんな自分を誤魔化して前に進むことは絶対にできないのだろう。物事をややこしい方向に考えるからこその「皇あまね」だと言える。

溢れてもいい

心の中でまつり達やぱたのの言葉を聞いたあまねは、初めてプリマジをしたときのことを思い出す。心が燃え盛り、自分が自分で無くなるかと思うほどの興奮。その気持ちこそは誰に教えられたでもない、自分のオリジナルであることに気がつく。

第14話の翠子先輩の手紙に「あのときの気持ちを忘れないで。初めて会った、あのときの……」という一文があった。翠子先輩との出会いはあまねにとってプリマジとの出会いでもある。今思えば翠子先輩はいつかあまねが再びこのように思い悩むことを見越していたからこそ、手紙にそのようなことを書いたのかもしれない。

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ライブ中の独白でも言っていたように、彼女の心の中は水の溜まったグラスのようになっており、ときおりそれが満杯になって溢れ出そうとしてしまうのだろう。これまではそれをどうにかして溢れさせないようにしていたのだろうが、今回の一件でそれを「溢れてもいい」と思えるようになった。つまりこうして面倒くさく悩むことを含めて自分のアイデンティティとして受け止められるようになったというわけである。おそらくいつかまた同じようなことであまねが悩むときは来るだろうが、そのときにはそれを真正面から受け止めることができるのではないだろうか。

とらえどころが無く、それでいて力強い。あまねの心はまさに水のようである。ウンディーネはそんな彼女をアクアエレメンツを纏うにふさわしい存在と認めたようだ。これでひなは火、あまねは水のエレメンツコーデをそれぞれが所有することになった。反対属性のデュオとはロマンが強い。

そしてそんなあまねの様子を見て、ひな先輩も自分の中で決着を付けたいことを思い出したようだ。

次回、第33話「太陽を目指す者たち」

そういうわけで次回はひな先輩回。

プリティーサンバカーニバルという1年に1回のお祭りで、太陽のサンバ女神に選出されたひな。去年のサンバ女神であるジェニファーと対談することになる。対談を進めていくうち、ジェニファーにライバルとして認めて貰えていなかったことに気づき、ショックを受けるひな。ジェニファーに勝つことを目標にプリマジをしてきたひなは、自分がプリマジをする意味を見失い激しく動揺する。

エピソード ワッチャプリマジ!|テレビ東京アニメ公式

ジェニファーの登場もひさしぶりな感じがするが、色々と穏やかではない様子だ。内容的に次回のデュオ披露は難しいだろうか。

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