【感想記】アイドルランドプリパラ #05「ひびきVSマリオ!!男プリ美化計画!」

アイドルランドプリパラ

いよいよアプリも本格稼働したということで、今後はアプリ内のムービーシアターで月一ペースでの更新となっていくとのこと。YouTubeでの配信があるのかが気になるところではある。

レッツゴー男プリ

今回もあまりちゃんの天空ダイブからスタート。着地が上手くなっているあたりに、あまりちゃんがプリパラに馴染んてきていることを感じさせる。

本日はトリコロールのプロミスが行われるということで、プリパラは大盛況となっていた。らぁらの紹介でひびきと初対面することになったあまりちゃん。ひびきから辛辣な言葉の数々をぶん投げられまくってはいたが、それでも語尾がないというだけで好印象の様子だ。あらためてあじみが植え付けたトラウマの根深さを感じる。

第0話以来、ひびきはプリパリの手がかりを追っていたようだ。男プリで見つかったイガイガ虫がアップデート失敗の原因になったことを知ったひびきは、単身で男プリへと乗り込む。ヒツジコーデを拒み、そのまま悠然と入場してしまうのがいかにも“紫京院ひびき”だ。また何故か男プリにいたレオナも加わり、プリパラにおけるジェンダーレスの権化が揃い踏みとなってしまった。このふたりと男プリの組み合わせを待望していた視聴者は多かったに違いない。ひびきとレオナの前ではWITHも完全に萎縮してしまっており、あらためてこのふたりの特別性を実感させられる。

一方、第3話以来の登場となったマリオは相変わらず男プリ内で大暴れをしていた。そこにダクメアが登場し、マリオをチームへと勧誘する。仮にこの三人が手を組んだら恐ろしい勢力の誕生となりそうではあるが、マリオはいつものように「どーでもいいぜ」のひとことでその誘いを一蹴。性格的に群れることを嫌いそうなマリオではあるが、それにしても彼の目的は依然として不明瞭なままだ。

レオナが女子力を発揮して男プリのアイドルたちを狂わせている一方で、ひびきはマリオと対峙していた。互いに「ただものじゃない」ことを察知すると同時に、その心のなかに潜む「闇」をも感じ取っていた。

ひびきの性格はだいぶ丸くはなったものの、やはりその根底には「所詮この世は嘘とまやかし」という虚無的な観念がなおも存在し、それこそが彼女を“紫京院ひびき”たらしめているのだろう。

対するマリオは「まもなくこの世は全部俺の世界になっちまうんだぜ」と傲然と言い放つなど、まるで魔王のような発言だ。ただこの発言も本心から口にしているかは不明であり、いまだにマリオの奥底は見えてこない。

嘘つきはTomorrowの始まり

初対面でありながらバチバチに牽制しあうふたりが選んだのは、やはりライブによる対決だった。先攻はひびき。曲は『嘘つきはTomorrowの始まり』となった。アニメで披露されるのは初となるが、楽曲自体は2019年発売のアルバム『プロミス! リズム! パラダイス!』に収録されており、またライブでも頻繁に披露されているため馴染み深さを感じる人のほうが多いかもしれない。

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とはいえやはりアニメCGで見るのはまた別の意味を持つわけだが、それにしても安藤が当たり前のようにステージに立っていることには目を疑った。最初はギター担当なのかと思いきや、途中からはバックダンサーと化していて役割がよくわからない。ただ慣れてくるとひびきと完全にシンクロしているステップが見ていて小気味よくなってくるし、またあのひびきが共にステージに上がることを安藤には許したというのも文脈的に大きな意味を持つと解釈できるかもしれない。

「嘘」や「偽り」といったものを積極的に肯定しているこの楽曲は、まさにひびきの信念を体現した内容となっている。メイキングドラマが存在しないことが致命的かと思われたが、その真意はマリオのライブ中に明らかとなった。今まさにマリオのメイキングドラマが披露されようかというその瞬間、ステージ上に現れたひびきがメイキングドラマに乱入したのである。前代未聞のことであるが、あの大舞台で「連続メイキングドラマ」をやったひびきからすれば他愛のないことなのかもしれない。

融合したメイキングドラマのなかで銃撃戦を繰り広げるふたり。しかしマリオからの攻撃を受けても、「ボクの心の扉はふわりとファルル以外には開かない!」とひびきには通用する様子がない。マリオの能力は他人の心の扉をロックするという性質のようだが、それも元から閉じている扉には効果がないのである。ふわりとファルル以外には絶対に開けられない心の扉が、マリオからすれば「闇」に見えたのかもしれない。

決着はマリオのサイリウムトルネードでうやむやにはなってしまったが、マリオと戦いながらも単独でアイドルキーを具現化させたひびきのほうが優勢だったと見るべきだろう。やはり『プリパラ』第二期のラスボスは伊達じゃないと思い知らされる。

一方のマリオはひびきとの対決によって女子プリへの興味を触発されている様子だった。「女子プリ……。あいつ、あんな奴らを相手にしてるのか」と呟くマリオ。後日、女子プリに向かったマリオは、例によって天空ダイブしてきたあまりちゃんと邂逅する。変な格好をした見知らぬ男に動揺しまくるあまりちゃんに対し、マリオはあまりちゃんを知っているようで、その声色もいつもとは異なり優しいものとなっていた。正体を明かしても「誰あんた!」と言われてしまい、ショックを受けるマリオ。マリオの普段とのギャップが最高だが、第5話はここでエンディングとなった。

あまりちゃんとマリオの関係性については誰しもが予想できていると思うし、そのうち明らかにされるだろうからここでは敢えて触れない。とりあえずは次回もあまりちゃんに冷たくされて落ち込むマリオを見せてほしい。

次回、#06「黒ヤギさんと泣き虫さんが呪いの森で…」

オータムライブにて第6話の予告映像が解禁された。

まずガァルマゲドン&ミーチルが共に行動していることから、ライブで披露される楽曲はほぼ間違いなくアレだろう。そしてポォロロもいよいよ登場となりそうだ。彼女の登場でここから物語がどう動くのか楽しみだ。

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