【ライブレポ】「プリパラフレンドシップメモリー」【感想記】

CD・ライブ

2024年4月20日(土)に開催されたプリパラ単独ライブイベント「プリパラフレンドシップメモリー」に配信で参加した。タイミングとしてはアニメ『アイドルランドプリパラ』も佳境に入っており、先日公開された第11話を受けてどのようなステージ構成となるのかに期待が高まる。またおそらく第12話が最終回になると予想されるため、その後の『プリパラ』の展開についても気になるところだ。

長きに渡る『プリパラ』の区切りとなることを受けてか、今回のライブコンセプトは「これまでの思い出を振り返っていく」というもの。会場のモニターには懐かしの名場面が映し出される他、トリコロールやガァルマゲドンはメイキングドラマの再現も行うなど、『プリパラ』という作品に存分に浸ることのできる演出に溢れていた。

『プリパラ』『アイドルタイムプリパラ』『アイドルランドプリパラ』の楽曲が息をつく間もなく繰り出されていくなか、最も注目を浴びたのはやはり初披露となる「究極合神アマリオン 一破滅と創造の狂想曲一」だろう。本編ではあまりとマリオのバトル(物理)という特殊な演出のなかで流れる楽曲だったが、今回のライブにおいても舞台俳優出身の橘龍丸さんによる見事な殺陣が披露され、客席からは歓声が起こった。

後半からは昼夜で一部の楽曲に違いが見られたが、それによって『プリパラ』のストーリーにおける変遷が表現された。「0ゼロ-week-old」が「0ラブ-week-old」となったのはファルルの目覚めを表しているのだろうし、「でび&えん☆Reversible- Ring」から「アメイジング・キャッスル」の変化はガァルル加入から長らく新曲が披露されなかったあの頃を思い起こさせる。また「ドリームパレード」から「ホワット・ア・ワンダプリ・ワールド!!」の流れはシーズン2を包括しているかのようだ。今回のライブで披露された曲は20曲以上にも登ったが、それにもかかわらず昼夜で楽曲に変化をつけられるのは『プリパラ』の長い歴史があるからこそに思う。

『アイドルランドプリパラ』によって復活を遂げた『プリパラ』シリーズではあるが、それも間もなく終わりを告げようとしている。ライブコンセプトなどからも今回のライブはその総括的な意味合いもあると個人的には思っていたのだが、キャストや観客も含めてそこには悲観的な感情など微塵もなく、むしろ“これからもプリパラは続いていく”というポジティブさに溢れていたことが印象的だった。毎年のようにライブを行い、そのたびに新たな展開を見せてきた『プリパラ』だからこそ生じる信頼感が会場全体を包んでいたように思う。

それを裏付けるかのように、プリパラ10周年プロジェクト『大プリパラ展』の情報が公開された。やはり最も気になるのは1000年後のプリパラからやってきた「らぁるる」の存在だろうか。らぁらとファルルの遺伝子を受け継いでいるというとんでもない設定だが、とりあえず1000年後もプリパラがあることに安心した。

また待望の「そらみスマイルの初・単独ライブ」の告知もされた。主人公を有するチームなのに時間はかかったが、開催されればもう何でもいい。

恒例になりつつあるプリ☆チャンライブもアナウンスがされた。先日のバーチャルミュージカルを踏襲した内容となり、銀河さだめ役の本泉莉奈さんも出演されるそうだ。それだけでも見どころの多いライブとなりそうだが、新情報などにも期待をしたい。

MCにもあった「プリパラは好き?」「じゃあ大丈夫!」という名言を体現したかのようなライブだったと言える。いつもどおりの安定感があり、そのなかに新鮮な喜びもあった。アニメ『アイドルランドプリパラ』は終わるかもしれないが、それを経てまた『プリパラ』が新たなステージへと進むことを楽しみにしたい。

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