【ライブレポ】『アイドルランドプリパラ「ゆいのユメユメバーチャルライブ~アイドルだらけのビーチファイト延長戦!~」』

CD・ライブ

8月26日に開催された『アイドルランドプリパラ「ゆいのユメユメバーチャルライブ~アイドルだらけのビーチファイト延長戦!~」』に参加した。バーチャルライブと言えば3月に『キラッとプリ☆チャン』の5周年企画として開催されたことが記憶に新しいが、それと同様に最高の体験をすることができた。

今回も公式でスクショのアップロードが許可されているため、ライブシーンの画像と共に感想を綴っていきたい。

「脚本 福田裕子」の破壊力

今回のバーチャルライブは先日配信されたアニメ「アイドルランドプリパラ」第4話と連動していることが特徴となっている。作中で行われた「プロミスイベントデー」ではそらみスマイルとドレッシングパフェの決着がつかなかったため、その延長戦を行うというのが一応の主旨となっている。

もうひとつの特徴としてはゆいのユメの中が舞台となっていることだ。そして個人的にはこの設定がこの度のバーチャルライブの面白さを決定づけた要因であると思っている。というのは今回の脚本担当はシリーズにおいて数々の破壊的な回を生み出した福田裕子先生である。そんな彼女に「夢」という非日常がまかりとおる空間を与えてしまったら……。視聴前からある程度の覚悟はしていたが、その予想を遥かに超えた仕上がり具合に圧倒された視聴者がほとんどだったに違いない。突如として始まるミニコーナー、キャラクター同士のシュールな掛け合いなどに割かれる時間が多く、「ライブ」というよりは「イベント」という感覚で楽しめる内容だったと思う。

『キラッとプリ☆チャン』の脚本が最終回後の未来を描き、そしてまたその先の未来への橋渡しとしての内容だったことと比較すると、今回の脚本は現行で展開されているストーリーおよびキャラクターの魅力をより掘り下げることに重きを置いていると言える。このバーチャルライブを視聴することは『アイドルランドプリパラ』という作品をより魅力的に感じさせることに繋がるだろう。

笑いあり涙ありのライブパート

そんな濃密な脚本ではあるが、当然ながらライブパートも負けてはいない。まず今回は披露された全楽曲がフルバージョンとなっていたことは見逃せないだろう。プリ☆チャンのバーチャルライブでも言及したが、フルになることにより楽曲全体の振り付けを補完できることの意味は大きい。もちろん楽曲によっては実写ライブによって知ることも可能ではあるが、それが実際のキャラクターによって披露されるというのはまた違った意味合いを持つように感じる。

また披露された楽曲とストーリーを結びつけて感慨にふける人が自分も含めて多く存在したように思う。例えば『HAPPYぱLUCKY』で「なるよ神アイドル」と歌うそらみスマイルが、今や本当に神アイドルになっていることには彼女たちの長かった歩みを思い起こさせる。『ぷりっとぱ〜ふぇくと』を聞けばみれぃの背中に輝いたゴールドエアリーが浮かび上がってくるようだし、『Twin mirror♥compact』からはドロシーとレオナが別の道を歩みだした際の切なくも力強い決意が見えてくる。ストーリーと楽曲が密接に繋がっている『プリパラ』だからこそ生まれる情緒ではないだろうか。

またサプライズで披露された東堂シオン&南みれぃによる『ま〜ぶるMake up a-ha-ha!』は言わずもがなの大反響となった。「シオみれ」に対する興奮もあるが、本編では難しそうな試みをライブで積極的に行ってくれることがとにかく嬉しい。

もちろん(良い意味で)感動させるばかりではないのが『プリパラ』である。これといった脈絡もなく、そふぃによって突然「くらげ天使」にされた一同。そんな彼女たちによって披露されたのが『くらげ音頭』であった。ちなみに唯一の新曲である。9月のオータムライブで是非とも披露してほしいものだ。

それで終わればまだ平和だったのだが、その後、流れるようにくらげ天使をバックダンサーとして引き連れたそふぃのソロライブが開始。この意味不明な光景は視聴者を笑いと混乱の渦に巻き込んだ。ただ曲が後半になるに連れてくらげが必要不可欠に思えてくるのが不思議である。今後、くらげ無しの『太陽のflare sherbet』が物足りなくなってしまいそうで心配だ。

そんな笑いと感動が入り混じったライブも、アドパラから発表された新曲『OPEN DREAM LAND!』『My Way Star☆』の披露を皮切りにラストスパートへ突入。続いてそらみドレッシングの『Memorial』へと繋がり、最後はいつも通りに『Make it!』を全員で合唱。大盛況のなかで終演となった。

バーチャルライブの未来

今回は現行で展開中の作品ということもあり新情報などは発表されなかったが、そんなことがどうでもよくなるぐらいに最高の時間を過ごすことができた。尖りつつもキャラクター愛に溢れた脚本、楽曲の魅力を引き立てる演出等は『プリパラ』の魅力を再確認させてくれた。

また前回感じた「プリティシリーズとバーチャルライブの相性の良さ」が確信に変わるライブでもあった。今回はテロップや映像において目立ったトラブルはなかったし(サーバーハリケーンは別種の問題として)、技術面でも大きく進化していた印象を受ける。バーチャルライブによってプリティシリーズがさらなる盛り上がりを見せることに期待していきたい。直近で発表されているところでは『ハイスクール!キラッとプリ☆チャン』の展開に注目していきたいところだ。

セットリスト

01チクタク・Magicaる・アイドルタイム!
02CHANGE! MY WORLD
03HAPPYぱLUCKY
04カオティックハリケーン
05ぷりっとぱ〜ふぇくと
06絶対生命 final show女
07くらげ音頭
08太陽のflare sherbet
09Twin mirror♥compact
10ブランニュー・ハピネス!
11ま〜ぶるMake up a-ha-ha!(東堂シオン&南みれぃver.)
12トンでもSUMMER ADVENTURE
13OPEN DREAM LAND!
14My Way Star☆
15Memorial
16Make it!

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