【感想記】アイドルランドプリパラ #04「アイドルだらけのビーチファイト!あまりもいるよ!」

アイドルランドプリパラ

2023年8月17日──アプリ『アイドルランドプリパラ』が5度の延期を経てついにリリースされた。2020年冬に情報が公開されたため、感涙にむせんだあの日から実に約2年半が経過したことになる。しかしそれも虚しく、アドパラはリリース直後から間もなくアクセス集中によるメンテナンス地獄に突入。自分としては一度も入園できないまま再びの待機になってしまった。

第4話は本来であればアプリ内で先行公開される予定だったが、当のアプリがご覧の有様になってしまったため、その措置としてYouTubeで公開されることとなった。メンテナンス期間は8月23日18時までと予定されている。その日に無事に入園できることに期待しつつ、とりあえずはアニメの感想でも書き綴りながら待ちたいと思う。

本編映像

あまりちゃんのビーチデビュー

空からのダイナミック入園にもすっかり慣れた様子のあまりちゃん。しかしふと気がつくといつものコーデではなく水着姿になっていることに気がつく。今日は「ビーチでエンジョイ!プロミスイベントデー!」が開催されているということで、本人の意思とは関係なく強制的に水着にさせられてしまうシステムらしい。

余り者にとっては眩しすぎる光景を前に逃げ出そうとするあまりちゃんだったが、そこに現れたのはマイドリの三人だった。ゆいは自身が助けられたこともあってあまりちゃんの未知数のパワーにかなり期待しているらしく、自らデュエットを提案するほど。ミニゆいの状態ではライブは不可能とのことで話は流れたが、いつかゆいが元の姿に戻ったら実現してほしいし、その伏線だと思うことにしたい。

さらにあまりちゃんは、マネージャーに就任したミニゆいの「今日のイベント、私の代わりにマイ☆ドリームで参加したらいいよ」との命令によりイベントに強制参加させられることになった。最初こそ嫌がっていたものの、「ビーチデビューするチャンスかも!」とすぐに乗り気に。初登場時と比較するとあまりちゃんも積極的になる場面が増えてきたように感じる。

ビーチでエンジョイ!プロミスイベントデー!

今回のイベントはアイドルの「体力・センス・時の運」を競うというもので、優勝すればライブの権利が得られるというお馴染みの展開。出場するのはそらみスマイル・ドレッシングパフェ・マイ☆ドリームの3チームとなった。なおガァルマゲドンは迷子で遅刻、ノンシュガーはプール検定で来られなかったとのこと。客席には“セレブリティ4”や“そふぃ様親衛隊”などの懐かしい面々もいて賑やかだ。

体力部門の「ビーチフラッグ対決」ではスポーツ大好き少女・にのの圧勝かに思われたが、上下関係を利用したドロシーの毒牙にかかり撃沈。シオンはドロシーの卑劣な行いに呆れている様子だったが、ともあれこれで初戦はドレシの勝利となった。

センス部門の「サンドアート対決」ではあまりちゃんの独創的すぎる砂像に、ひさしぶりに登場してしまったあじみ先生が共鳴。よくわからない言葉を発しながら津波を巻き起こし、結果的には採点不能の引き分けということになった。新作になりあじみ先生のカオス度合いも強化されているように思えてならない。

時の運部門では「運試し対決」ということで釣果を競うことになった。それぞれの個性が光っていた場面だったが、そこに伝説の大漁旗と共にそふぃが優雅に登場。得意の漁でマグロを大量獲得したそふぃが勝利し、そらみスマイルが一矢を報いることとなった。ブラシをザリガニと間違えて痛がるそふぃをひさしぶりに見られて満足だ。

すべての対決が終了し、結果はそらみスマイルとドレッシングパフェの同時優勝となった。「あたしが足引っ張ったよね」と責任を感じるあまりちゃん。そんな彼女ににのとミーチルは「神アイドルと元・ゴッドアイドルがそれだけ手強いってこと」と言葉をかけており、先輩チームへのリスペクトが現れていて爽やかな光景だった。

我が道を行く

そしてライブパートへと突入。ライブの権利は優勝した両方のチームに与えられることになったが、先手はドレッシングパフェとなった。ここまでの回はドレシがあまり目立っていなかっただけにステージへの期待が膨らむ。披露されたのは新曲「My Way Star☆」。この曲は去年のドレシ単独ライブで先行で披露されていたのが記憶に新しい。

最大の特徴としてはドロシーがセンターの楽曲に仕上がっていることだろう。「最高の自分で君を虜にしちゃうからね」「ボクの輝きでキミを輝かせたい」などの歌詞にはドロシーの絶対的な自信やアイドルとしての信念が込められているように思う。また三人それぞれの強烈な個性で観客を魅了するドレシのチームカラーに合った内容にも感じた。

そらみスマイルは「OPEN DREAM LAND!」が披露された。これまでと異なるのは新作のサマーデニムコーデを着用していることだろうか。何度も聞いている曲だが、聞くほどに好きになっている気がする。個人的にはそらみスマイルの楽曲のなかでも歴代最高だ。

ちなみにメイキングドラマの「ウキウキ!フォーチュンリゾート!」は『プリパラ』第60話のドレシライブで使用されたものであり、これを考案したのはドロシーである。そしてドレシ側のメイキングドラマ「ポップンサニーデイソーダ モギュッとギュッと!」は『プリパラ』第110話のそらみスマイルのライブで披露されたものだ。つまり今回のライブでは互いのチームがメイキングドラマの交換を行っている。エールの交換ではないが、こういったさりげないことからも両チームの関係性が伺い知れると言えるだろう。

ライブ後、集めたキラキラでユメ目の解放へと臨む一同。結果としては今回もそれが実現することは無かったが、みれぃが言っていたように次第にアイドルキーがはっきりと見えるようになっているため進展はしているのだろう。ゆいが元に戻る日はまだまだ先のことになりそうなので、個人的にはそろそろしゅうかに何らかの変化が起きることを期待している。プリパラの記憶を失ったしゅうかと、そんな彼女と悲しげに接する地獄委員長を見るのはそろそろ辛い。

これまでは新キャラクターのお披露目や世界観の説明に多くの時間が割かれていただけに、こういった平和な日常を面白おかしく描いた回は『プリパラ』が帰ってきたことを強烈に意識させてくれた。今後も新たな要素を織り交ぜつつも、根本的な部分は変わらない──そんな『アイドルランドプリパラ』を楽しみにしたい。

次回、#05「ひびきVSマリオ!!男プリ美化計画!」

2023年8月22日現在、第5話単一の予告映像はないものの、以前に公開されたダイジェスト映像でおおまかな内容は推し量ることができる。

見たところではまずひびきがメインの回となっていきそうだ。かつてボーカルドールになろうとしていたひびきは、マリオと対峙して何を思うのだろうか。

また本編にはあまり関係ないが、レオナと男プリという禁断の組み合わせが実現してしまう模様。青少年の性癖が心配だ。

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