【ライブレポ】5年間の集大成!「プリ☆チャン ファンファーレ!2023」

CD・ライブ
Photo by avex.jp

祝『キラッとプリ☆チャン』5周年!

2023年7月15日(土)に「プリ☆チャン ファンファーレ!2023」が開催された。『キラッとプリ☆チャン』の単独ライブは2021年以来ということもあって反響は大きかったらしく、会場チケットは完売。ライブ後には満員御礼が発表されるなど大盛況となった。シリーズ最長作品である『キラッとプリ☆チャン』の根強い人気を感じるが、それと同じぐらいにみんながプリティシリーズに飢えていたというのもありそうだ。

※ライブ画像やセットリストは下記の公式レポをご参照ください※

「プリ☆チャン ファンファーレ!2023」公式レポート到着! | アニメイトタイムズ
【アニメイトタイムズ】
キラッとプリ☆チャン:「プリ☆チャン ファンファーレ!2023」で新衣装 7人で「ダイヤモンドスマイル」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
アニメやゲームが人気の「プリティーシリーズ」の「キラッとプリ☆チャン」のイベント「プリ☆チャン ファンファーレ!2023」が7月15日、J:COMホール八王子(東京都八王子市)で…
「プリ☆チャン ファンファーレ!2023」公式レポート到着! | アニメイトタイムズ
【アニメイトタイムズ】

5年の歴史を凝縮したステージ

※本記事では出演者名は敬称略で記載しておりますのでご了承下さい※

舞台が暗転し、いつものオープニングからライブがスタート。2023年は『キラッとプリ☆チャン』の放送開始から5周年にあたる年である。それもあって今回のライブでは「プリ☆チャンの歴史を振り返る」がコンセプトとなっていた。そうなると始まりの曲は「レディー・アクション!」以外はあり得ない。第1話で披露されたこの楽曲を、ほとんどの人が期待と不安を抱きながら視聴していたことだろう。あの日から5年の歳月が経ったことを思うと感慨深い。

続けてりんかが加わり、ミラクル☆キラッツが勢ぞろいしたところで「SUPER CUTIE SUPER GIRL」が披露されると、その後はそれぞれのキャラクターを掘り下げるかのようにソロ楽曲へと繋がっていった。言い忘れていたが、今回のライブは『キラッとプリ☆チャン』としては初の声出し解禁ライブとなっている。5年間の鬱積を晴らすかのように客席からは終始野太い歓声が飛び交っていたが、そのなかでも屈指の盛り上がりを見せたのが「スキスキセンサー」だった。当然のように繰り出されるオタク共のコールは、今日が声出し解禁とは思えないほどの統一感と力強さだった。もちろんその盛り上がりは、スクリーンに歌詞を表示するなどの工夫をしている運営の配慮があればこそだろう。

そして「大本命」メルティックスターが登場。「Play Sound☆」から「COMETIC SILHOUETTE」の流れは、める再加入までのメルティックスターの歴史を思い起こさせる。その後のトークでは「あっという間の五年間だった」ということが語られていて同感だったが、それは芹澤優が言っていたように定期的にライブなどの催しを行ってくれるプリティシリーズだからこその感覚ではないかと思う。

主要キャラクターが出揃ったことで、ここからは第2期の楽曲へと突入する。それぞれのソロ楽曲が次々に繰り出される様子はジュエルコレクションを再現しているかのようだ。

個人的に印象に残ったのは「ツヨキ!ツインテールズ」である。今回は前口上である「今日は特別に~」のくだりがカットされていたが、それは「えもとあんなにとってペアライブはもはや特別なことではなく、当たり前のことになったのか!?」と勝手な解釈をして興奮していた。それ以外ではみんな大好き「ロケットハート」が昼夜両方で見られて満足。

第2期の楽曲も終わり、トークでジュエルコレクションを振り返っていると、そこに乱入してきたのはおしゃまトリックスの二人だった。そしてここから恐れていたカオスの幕開けとなってしまう。第1期から登場しているわりには出番が少ないことに腹を立て、昼の部ではにらめっこ対決を、夜の部では客席を巻き込んでデカスイカ(ビーチボール)を用いた対決を行うなど、一瞬にしてステージを支配してしまっていた。しかもそれがほとんどアドリブで行われていたというのだから驚きである。いつもながら山北早紀と澁谷梓希のエンターテイナーぶりは凄まじい。それでいてライブになれば歌もダンスも完璧なのだからもはやズルい。

そしてここからは第3期の楽曲へと突入する。おしゃまトリックスがかき乱したステージを鎮静するかのように始まった「プラネタリウムの殻」では、ラスサビ前の間を長く取るという演出があまりにも強烈だった。真っ暗なステージ上で佇むイブ社長(指出毬亜)の美しさ、息を呑むほどの長い静寂、それを打ち破る透明感のある歌声。正直なところ最初はトラブルでも起きたのかと思ってしまったが、それが意図した演出であると理解した瞬間に胸が震えた。さっきまで大騒ぎしていたのに、あの突然の静けさに対して空気を読んで物音ひとつ立てない観客も素晴らしい。

その後、イブのバトンを受けたルルナの「Lustro della LUNA」が披露されると、続けてゴーゴー!マスコッツが登場。「キラッとプリ☆チャンランド」「A・B・C・Dいいね★ダンス」を連続で披露し、しっとりとした会場の空気は再び最高潮に。この三人はノンシュガーの単独ライブが記憶に新しいが、マスコッツだとまた違った魅力に溢れているように感じる。もはやこの三人に対しては「かわいい」以外の言葉が出てこない。

その後のトークではサプライズでソルル(斎賀みつき)がボイスで登場。他イベントもあって当日は欠席となったが、本人たっての希望でこういう形での参加となったらしい。いつも精力的にライブに参加してくれている斎賀さんなので、今回のサプライズは驚き以上にありがたいという気持ちが大きい。

ライブもクライマックスへと差し掛かり、スクリーンの「いいねカウント」がMAXになると、ミラクル☆スターの6人が初披露のコーデと共にステージに姿を現す。ミラクル☆キラッツは「ハッピーバルーンコーデ」、メルティックスターは「サイバーキャットコーデ」と、第3期のキービジュアルにもなっているコーデをまとっての登場となった。今回のライブで披露された楽曲は1期・2期・3期のパートに分かれているのが特徴だが、メインキャストの6人はシーズン毎に異なったコーデで登場するという5周年に相応しい豪華な演出となった。個人的には「Merry Merry Fantasia!」と「ミラクルコースター」の2曲をこのコーデで見られたことが最も嬉しかったかもしれない。

その後、だいあも加わり7人では初めてとなる「ダイヤモンドスマイル」が披露されると、続いて作品の集大成とも言える楽曲「ドリーミング☆チャンネル!」を出演者全員で合唱。最後は林鼓子の提案で「やっぱりプリ☆チャンは最高!」の掛け声を会場全体で行い、大盛況のなかでステージは幕を閉じた。

振り返ってみれば『キラッとプリ☆チャン』の全シーズンの楽曲をほぼ網羅するという5周年に相応しい豪華な内容のライブとなった。時系列順に披露する形式も物語の歴史を思い起こさせる役割を果たしていたと思う。そして何よりも大きな意義を持つのは声出しの解禁だろう。コロナ禍の影響で長らく制限されたライブを強いられた『キラッとプリ☆チャン』にとって、今回のライブはむしろ5周年から先への“スタート”と言えるものになってほしい。

『プリパラ』オータムライブ&『ハイスクール!キラッとプリ☆チャン』続報解禁

9月開催がアナウンスされていた『プリパラ』ライブの詳細が明らかとなった。開催は9/23(土)に決定。出演者も公開されていたが、とりあえずi☆Risは勢ぞろいで安心した。追加キャストが発表されることなどにも期待したい。また来週には10月開催のプリマジライブについてのアナウンスも行われるようだ。

そして3月のバーチャルライブで公開された『ハイスクール!キラッとプリ☆チャン』の続報も発表となった。

新情報としては「参加型クラウドファンディング」という形式になるということと、新キャラクターの「銀河さだめ」の存在だろうか。公開が冬ということもあってまだまだ謎が多いが、アニメと同様のスタッフで制作されるとのことなので非常に楽しみだ。

来月にはアプリ『アイドルランドプリパラ』も(たぶん)リリースされるということで、2023年の後半はイベントに事欠かない状態になりそうだ。今後もプリティシリーズが新たな景色を見せてくれることに期待しているし、それを応援していきたい。そう思えるライブだった。

プリ☆チャン ファンファーレ!2023|TVアニメ「キラッとプリ☆チャン」DVD・CD公式ホームページ

コメント