【ライブレポ】『バーチャルミュージカル「ハイスクール!キラッとプリ☆チャン ドキドキ☆入学の運命」』【感想記】

【ライブレポ】『バーチャルミュージカル「ハイスクール!キラッとプリ☆チャン ドキドキ☆入学の運命」』【感想記】 CD・ライブ

2024年2月10日(土)に開催された『バーチャルミュージカル「ハイスクール!キラッとプリ☆チャン ドキドキ☆入学の運命」』に参加した。5周年記念として去年に企画された「キラッとバーチャルライブ」に続き、アニメ『キラッとプリ☆チャン』の続編を描いたストーリーとなっている。二本立ての構成になっていることも特徴であり、3月9日には後編となる「キラキラ☆未来の運命」も開催されるなど、放送終了後からも衰えない作品の勢いを感じさせる。

舞台の幕が開かれると同時に披露されたのは出演キャラ全員による主題歌「ハイスクール・チャレンジャー」。さっそくの新曲にこれから過ごす時間に期待が膨らんでいくが、それと同時に目を引くのが客席の最前列を埋めるマイキャラの存在だろう。要所で登場するマイキャラ達はクラウドファンディングの特典によるものなのだが、彼女たちの存在が学校という空間を生き生きと彩ることに繋がっていたように思う。

校歌斉唱するさだめの園高校生徒のみなさん

客席の存在によって視聴者は「バーチャルミュージカル」の意味するところが「劇中劇」の要素を含んだものだと理解するが、振り返ってみるとこの形式も巧妙だ。曲の始まりと終わりには客席から“(俗に言う)プリズムガヤ”が飛び交い、それをひとつの魅力として楽しむ視聴者という構図が生まれていた。作中でのステージの盛り上がりがそのまま視聴者へと伝わるというアニメの雰囲気を再現させたのは「劇中劇」という設定があったからだと思うのである。

こういった設定面での巧妙さはアニメ制作スタッフの多くが携わったことが起因しているのではないだろうか。アニメからバーチャルライブにフォーマットを変化させるというのは、素人の自分からしても相当なコストがかかることは想像できる。それにもかかわらず、物語のスケール・ライブなどのすべてが前回よりも大幅にレベルアップしていることを感じさせた。特にCGモデルは筐体に近かった前回と比較して、アニメにかなり近づいたという印象を抱く人が多かったようだ。また何気ないやり取りからキャラクターの精神面での成長が感じられるシーンなどもあり、このあたりの機微は長年携わってきた人間にしか表現できないだろう。

今作のストーリーはスペースコロニーにある「さだめの園高校」にみらい達が入学するというぶっ飛びつつも実にプリ☆チャンらしい内容となっているが、そのなかにあって新キャラである銀河さだめ(CV: 本泉莉奈)は非常に魅力的な存在だ。「さだめりょく」を磨くためにプリ☆チャンアイドルを宇宙にまで拉致したという彼女は、普段はだみ声なのにライブでは綺麗な歌声を披露したり、終始型破りではありながらもみらい達を運命に抗う存在として導くなど、その躍動っぷりに親しみを感じた人も多いのではないだろうか。その一方で彼女の行動原理が現状では明らかになっておらず、後編で敵になるのか味方になるのかわからないミステリアスな一面も併せ持つ。後編からの追加キャストもすでに発表されているが、そのなかで銀河さだめがどのような役割を果たしていくかが個人的には最も楽しみな部分だ。

運命さだめ」とは人の意志とは無関係に起きる事象のことである。それに対して「やってみなくちゃわからない! わからなかったらやってみよう!」というみらい達の信念は、そんな運命に自ら飛び込んで未来を変えようという力強さが内包されているように思う。相反するものがぶつかりあったとき、何が起きるのか。3月9日に公開される「キラキラ☆未来の運命」にてその結果を見届けたい。

バーチャルミュージカル ハイスクール キラッとプリ☆チャン(公式サイト)

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