【感想記】アイドルランドプリパラ #09「超大型新人爆誕!はずかちー!」

アイドルランドプリパラ

人見知りと人見知り

森のなかでポォロロを探すあまりちゃん。どうやら第6話でポォロロが転倒した際、過剰に驚いてしまったことを謝りたいらしい。引っ込み思案のあまりちゃんがらぁらに協力を頼んでいることからも、ポォロロのことを友達としてかなり大切に思っていることが伺える。一方のポォロロはむしろ怖がらせてしまったことを気にしており、互いに相手のことを思いやるあまりに気持ちにすれ違いが生じているという状態のようだ。

その道中で悪魔(マリオ)召喚をするガァルマゲドン・ミと出会うが、ガァルルの「あいつ独りぼっちガァル。だから仲間にするガァル」という言葉が印象的だった。前回、辛辣な言葉をかけられたにもかかわらずマリオの境遇を想うガァルルの純真さがあらわれているし、またこういったガァルルの考え方はあまりちゃんのマリオに対する認識を変えていくことにもなりそうだ。

その後、泣いているポォロロを発見する一同。人見知りの二人が互いに気をもみすぎていただけであり、直接話せば綻びの修復は容易だったようだ。その一方でらぁらは一瞬でポォロロと打ち解けるなど、いつものコミュ強ぶりを存分に発揮していた。

翌日、ポォロロはライブを行うためにプリパラへ向かっていた。最初は迷っている様子だったが、あまりちゃんが「じゃあ、わたしと一緒ならどう?」とコミュ障らしからぬナイスなフォローをしたことで決意できたようだ。一方のプリパラでは総動員でポォロロのデビューのための準備が行われていた。当然ながらプリパラは彼女のような巨体の持ち主を想定した設備はないわけだが、それでも全員が一丸となってポォロロが歌うためのステージ・コーデ・楽曲を用意する描写に「プリパラ」という場所の温かさが表現されているように感じる。

マリオの弱点

準備も佳境に入り、ライブのエントリーをしようとするあまりちゃんだったが、そこに現れたのはマリオだった。あまりちゃんが自分のことを思い出したことを知ってテンションが高いというのもありそうだが、登場のたびにおバカキャラに拍車がかかっているように思えてならない。

マリオの狙いはあまりちゃんと「融合」することであり、それは互いがチャキることによって実現するらしい。マリオの強硬手段でピンチに陥るあまりちゃんだったが、そのときノートの端に書いていたマリオの弱点を思い出す。それは「マリオは(履いている)いちごパンツのことを言われると恥ずかしさのあまりウサギちゃんの姿になり半日は戻れない」という可愛げがあるようで意外と重めの制約だった。あっけなくウサギちゃんの姿になってしまったマリオはあまりちゃんにマネージャー代理として利用され、さらにはキャラが被っている先輩マスコットに新人いびりをされる始末。

「ダークアイドル」からの転落が凄まじいが、ここまでのマリオの傍若無人なふるまいを見ていると、このぐらいのナーフも展開的に必然なのかなとは思う。またマリオのマスコット化? は、将来的にあまりちゃんのマネージャーとして在り続けていく可能性を示唆しているのではないだろうか。

あまり&ポォロロの初ライブはさすがに野外ステージで行うことになったものの、コーデチェンジはかろうじてシステムで可能だった様子。曲は「ポォロン♪あまやどりのうた」。歌詞はふたりの出会いから今日までを踏襲した内容になっており、友達としてゆっくりと心の距離を縮めていく様子が描かれている。先月のウィンターライブで聞いたときにも感じたが、どこまでも優しい曲という印象だ。

ライブ後、上空のアイドルキーが鍵穴にささるところまではいったものの、やはりイガイガ虫に妨害されて鍵を開けることは叶わなかった。しかしその一方でマリオが射出したイガイガ虫をポォロロが例の能力で浄化するなど、マリオの弱点発覚も含めて着実に脅威に対抗する術が増えているという印象だ。

プリパラの復興も近いのかもしれないと思わせるような展開の数々だったが、今回のラストでマリオは地面に埋まっていた「マイク」と思われるものを発見していた。おそらくはガァララのマイクだと思われるのだが……。マリオとあのマイクの組み合わせは再びの悪夢の訪れに思えてならないが、一方で過去作のアイテムが再び登場するRPG的な熱い展開に少しだけ興奮もしている。

次回、#10「イガイガ・ウォー」

いよいよプリパラとマリオの全面戦争となっていく模様。ここから物語もクライマックスへと突入していきそうだ。

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