場面カットはアニメイトタイムズの記事をご参照ください
絶対強者
そらみスマイルとトリコロールの対決の日を迎えた。もうひとつの決勝戦とも言っていいほどの好カードである。当然ながらプリパラ内も大いに盛り上がっているのだが、下馬評ではトリコロールが圧倒的優位となっており、それを目の当たりにしたそらみスマイルの三人の表情は浮かない。さらにみれぃの計算では勝率0%を叩き出す始末。
そらみスマイルが過小評価されているわけでは無いはずだ。おそらく世界中のプリパラを見ても彼女たちに匹敵するアイドルはほとんどいない。それでもトリコロール優位と見られているのは、やはりあの三人の実力が想像以上にずば抜けているからであり、「負けるはずがない」と観客に思わせるようなカリスマ性も併せ持つからなのだろう。
いつも通り余裕のトリコロールに反し、緊張と不安が拭えないそらみスマイル。現段階ではそらみスマイルに勝機が見いだせないが、そのような状況の中でいよいよ本番が始まった。
そらみスマイルの軌跡
先攻はトリコロール、後攻がそらみスマイルの順番となった。
例によって安定感抜群のライブを見せるトリコロール。しかしそれだけにとどまらず、掟破りの「連続メイキングドラマ」を披露する。この前代未聞の荒業を事もなげにあっさりとやってのけるあたりが本当に恐ろしい。
当然ながらそれを見たそらみスマイルはドン引きである。言葉を無くす三人だったが、その沈黙を破ったのはらぁらだった。「ねえ、みれぃ、覚えてる? あたしとの初めてのライブ」という問い掛けから始まり、そこから三人は口々にこれまでの軌跡を語りだす。
そらみスマイルがトリコロールに勝っているところは、その歩んできた歴史にあるのではないだろうか。数多くの障害を乗り越えてチーム結成へと至った絆はどのチームより深く、それはこの三年間でさらに強固になった。
自分たちの原点に戻ったそらみスマイルは、この3人でライブができる幸せを改めて噛み締めているようだった。もちろん勝負を諦めているわけではないが、例え負けたとしてもこれまでの道のりを考えれば悔いはない。奇跡というのは得てしてこういう心持ちのときに起こるものなのかもしれない。
そらみスマイルの奇跡
ライブ直前、みれぃの提案で曲の変更を急遽行うことになった。客席から口上と共に登場する特殊演出を行うなど、これまでとは違ってどこか吹っ切れたような印象を受ける。そして気になる曲は「Make it!」だった。
このコーデで、この三人が、この曲をライブしているという事実に心が震えてしまった。そして連続メイキングドラマのカウンター。自分たちにもできる、と言わんばかりの姿勢が勇ましい。その影の功労者は体力の限界を迎えてもステージに立ち続けたそふぃなのではないかと個人的には思っている。
勝負の結果はメガネ一個分の差でそらみスマイルの勝利となった。この結果には本人たちも驚きを隠せない様子だ。その差を分けたものは、前回と同じく客席との一体感にあったように思う。観客が自然にコールしていたのがその現れだろう。彼女たちのライブには見ている人を自然に巻き込む魅力があるのかもしれない。またその一体感がそらみスマイルの三人に実力以上のものを出させたという部分もありそうだ。
まさかの敗北を喫したトリコロールだが、敗者としての姿も美しいのはさすがである。ファルルとふわりについては相変わらずだったが、ひびきは意外なほどに落ち着き払っていた。もしかすると前評判とは裏腹に、自分たちが負ける可能性をそれなりに考慮していたのかもしれない。
こうしてついに決勝戦へと進む2チームが確定した。決着をつけてほしい気持ちと、一生つけないでほしいという気持ちが自分の中で渦巻いている。
次回、第136話「3年目のテッパン」
神アイドルグランプリファイナル優勝がかかった決戦の前日、今までの思いを巡らせるそらみスマイルとドレッシングパフェ。お互いライバルだけれど、気がつけばいつも一緒にいた。そして決戦前日もそれは変わらない。気持ちを一つにし、6人はステージに立つ!
テレビ東京・あにてれ プリパラ
決戦前日。つかの間の日常となりそうだ。あらすじの段階で少し泣ける。
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