プリティシリーズのアニメ放送終了については下記の記事にて述べております。
場面カットはアニメイトタイムズの記事をご参照ください
迫る最後の時
いつもと変わらない日常へと戻ってきたまつりとみゃむ。しかしユーフォリアレビューで使用した大魔法によりみゃむのマジは尽きてしまい、それを回復するために魔法界へ戻らなければいけなくなっていた。そして次に人間界に戻れるのは何年先になるかわからない。今のみゃむはまともに立っていられないほどに限界の状態だというが、それを見せまいとするのは少しでも長くまつりと一緒にいたいからだろう。
「今日は今までやらなかったことをやるんだぞ!」という名目で二人が向かった先は、まつりの通う学校だった。まつりの隣の席に座り、一緒に授業を受ける光景を想像するみゃむ。これからもまつりと一緒にいられると思っていたからこそ今この瞬間を大切にしたいというみゃむの感情が伝わってくるし、またまつりもそんなみゃむの気持ちを理解しているからこそ敢えて別れのことについては口に出そうとしない。そんな二人の痛切な感情が心に突き刺さってくる。
まつりの魔法
最後に訪れたのは海だった。楽しげにはしゃぐ二人だったが、着々とみゃむとの別れの時が近づく現実に耐えきれず、まつりはついに涙を流してしまう。それは寂しさはもちろんだが、自身がみゃむに大魔法を使わせるきっかけを作ってしまい、彼女のプリマジを奪ってしまったという悔恨の念もあった。しかしそんなまつりにみゃむは「アタシ、プリマジするためにまつりと出会ったんじゃない。まつりと出会うためにプリマジがあったんだぞ」と言葉をかける。確かにみゃむの中のマジは枯渇してしまったかもしれない。しかしみゃむは今の自分がそれとは別のマジで満たされていると感じていた。それは「まつりのマジ」である。
当初は「チュッピにはマジがないもんな」とまつりを見下すような態度を取っていたみゃむだったが、同じ時間を過ごす中で彼女をかけがえのない大切な存在と感じるようになっていった。みゃむが大魔法を使ったことが別れのきっかけとなったのは間違いないが、それは言い換えればまつりのためだからこそ限界以上の力を発揮できたとも言える。魔法界で孤独に苛まれていたみゃむが信頼できるものは自分自身の他に無かった。そんな彼女がまつりと出会ったことで、他人を思う気持ちがときに計り知れない力を生み出すことを知った。
「『誰かのために頑張りたい』なんて、まつりと出会うまで知らなかったよ。大好きって思いで強くなれるなんて、知らなかった」
それこそが「キミがあたしにかけた魔法」だった。空虚だったみゃむの心を埋めてくれたまつりの愛情。共に過ごした時間。二人で作り上げたプリマジのステージ。みゃむにとってはその全てが魔法に匹敵するほどの奇跡だった。だからこの瞬間もみゃむはまつりの前で笑顔を絶やさない。マジを失おうともそこには後悔などなく、純粋な感謝しかないからである。
「絶対にまたプリマジする。それがみゃむ様のマジな夢だ!」と語るみゃむ。「大魔法使いになる」という夢は今の彼女にはもう必要なくなったのかもしれない。まつりにそれよりも大切なものをたくさん教わったからだ。そこには当然「また『まつりと一緒に』プリマジをする」という想いも込められていることだろう。この二人の別れは見ていて非常に辛いものの、このことを経て再会する二人はきっと最高で3150のコンビになると自分は信じている。
今回はひさしぶりの日常回でありつつも、まつりとみゃむの別れまでの過程を描いた回ということで、とにかく感情が揺さぶられまくった。終盤でみゃむがまつりにかけた言葉は全てが非常に感動的であり、短いと思われたこの一年の中でも彼女が大きく成長したことがあらためて感じられる。願わくばこの二人をもっと長く見ていたいと思わせるような内容だっただけに、来週で最終回を迎えてしまうのがあらためて残念に思えてならない。
また今回の内容をプリティシリーズの連続放送終了を告げられた自分自身に重ねた人も多かったのではないだろうか。みゃむが人間界に戻れるのは「何年かかるかわからない」ようだが、新シリーズがそのように先行き不明の状態にならないように陰ながら応援していきたい。
次回、第51話「みんな、いっしょにプリマジしよ!」(終)
泣いても笑っても最終回です。後悔を残さないように全力で視聴したい。
ユーフォリアレビューで頑張ったので全員優勝と言う事になるまつり達6人。その褒賞として、まつり以外の5人は各々次のステップに進むための援助を願いでるが、まつりだけはまだ悩んでいた。一方、オメガでの仕事は一旦終わったと自分探しの一人旅に出る事を決めた祈瑠を、ひゅーいと橙真は見送る…
エピソード ワッチャプリマジ!|テレビ東京アニメ公式
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