【感想記】ワッチャプリマジ!第41話「プリマジ、マジ終了!?」

ワッチャプリマジ!
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TVアニメ『ワッチャプリマジ!』第41話 先行場面カット・あらすじ公開! | アニメイトタイムズ
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ジェニファー=アポローン

まつりの父・道人の話によれば、ジェニファーは太陽のエレメンツ・アポローンと融合し、ジェニファー=アポローンなる存在へと変貌を遂げてしまったようだ。ジェニファーによりすべてのコーデが奪われてしまったためプリマジを行うことができず、またワッチャも吸収されてしまったため魔法もまともに使えないという最悪の状況だ。

第28話にも登場したユーフォリア伝説だが、その裏に秘められたもうひとつの真実がアポローンの存在だという。アポローンの目的は「すべての悲しみを焼き尽くす」ことであり、そのためにかつて世界中のワッチャとマジを取り込んで眠りについたと言われている。ジェニファーが行おうとしているのもまさにこれと同じなのだろう。ワッチャとマジがこの世の中から無くなったら具体的に何が起きるのかはわからないが、おそらく人々は感情を失うのではないだろうか。そうなれば確かに悲しみはこの世から無くなることにはなるが、一方で喜びや楽しみといった感情も無くなることになる。プリマジによって争いを止めさせたユーフォリアとは真逆の方法と言えるだろう。

道人によれば、ジェニファー=アポローンを止めるには神話でアポローンの悲しみを鎮めたとされる「ユーフォリアレビュー」という舞を再現するしかないようだ。そのためにはアポローンに封印されているエレメンツを解放するのが不可欠なわけだが、それぞれのエレメンツが認めたプリマジスタのマジの力に期待する他にないらしい。

驚き戸惑う一同だが、そんな空気を変えたのはまつりの言葉だった。まつりはエレメンツコーデを持たないのでユーフォリアレビューに直接関わることはできないが、彼女の「プリマジが好き!だから取り戻したい!ジェニファーを助けたい!」という真っ直ぐな言葉はこの不安定な状況の中で何よりもみんなの支えとなったようだ。さすがは主人公だ。

カッコイイ自分

後日、こんなときでもトレーニングを行うまつりを見て、みゃむも何か力になりたいと考えた様子。そこでみゃむはまつりのためのコーデを自作することにした。魔法が使えないし、裁縫も初めてなので全く上手くはいかないが、あのみゃむがまつりのために自ら行動をしているだけで感慨深いものを感じてしまう。それを見かけた橙真が手伝いにくるのも良いシーンだ。「普通だけど手伝うのか?」「うん。普通だけど手伝う」「そっか」という橙真とみゃむの一見すると何でもないやり取りが、平凡な中にも温かみを感じさせる。

まつりのためのコーデ作成を考えていたのはみゃむだけではなかった。チムムに誘われてプリズムストーンへ行くと、そこには同じように手作りでコーデを作ろうとするみんなの姿があった。暗い状況だからこそ、不思議と元気になれるまつりのライブが見たい。それが共通認識となっていたようだ。先ほどはみんなを元気づけたまつりが、今度はみんなから望まれ、応援されている。こういうわかりやすい構図をストレートに描いてくれるから自分はプリティシリーズが好きだ。

こうして久しぶりにまつり単独のライブが始まった。さすがに新曲が来るのは期待していなかったが、その内容は完全新作に近いものだったように思う。例によって『マジ・ワッチャパレード』ではあるが、披露されたのはその2番にあたる部分であり、振り付けもまったく新しいものだったからだ。歌詞だけを2番にするというのは過去にもあったような気もするが、振り付けも完全に新たなものを用意するというのは類を見ないように思う。いつも言っているように、ライブにはひときわ制作陣の気合が感じ取れて素晴らしい。

みんながまつりのために作ったコーデは有り合わせの布で作った継ぎ接ぎだらけのものだったが、それを意に介さず楽しげにプリマジをするまつりは、みゃむが言うように素直に「カッコイイ」と感じた。それに手作りとは言うものの、それぞれのキャラのカラーが織り込まれたこのコーデには温かみを感じるし、見た目にも美しいと自分は思う。普段とは違ってロング丈というのも新鮮だ。

まつりのライブにより一時的に姿を表したエレメンツだったがこれは一時的なものに過ぎず、エレメンツの紋章の真の力を発揮するには「ヘブンズコーデ」を解き放つ必要があるという。現状ではヘブンズコーデがどういうものなのか、それをどうすれば解放することができるのかはまったくの不明だ。そのあたりは次回以降に触れられるのだろう。

次々に新たな要素が盛り込まれるため、ここ数話は非常に見応えがある。「ユーフォリアレビュー」「ヘブンズコーデ」など、今週も新しい概念が登場した。来週はそれが具体的にどういったものなのかが明らかにされると思うので注目していきたい。

次回、第42話「せっ者とマジの距離(ディスタンス)」

ここにきて唐突なれもん回。例によって重責に耐えられなくなっているようだ。もう何度もこのパターンを見ている気がする。そしてれもんの言う「ヘブンズ化」という言葉が妙に面白い。

魔法だけに頼らないまつりのプリマジを見て、勢いづくひな、あまね、れもん、みるき。しかし、ユーフォリアレビューを行う、エレメンツコーデを復活させるには、自分達もまた改めてプリマジと向き合う事が必要だと思い知る。ゲーム仲間に相談するも、自分の思う答えにいたらず、思い悩むれもん。そんな中、ジェニファー=アポローンを刺激する事を恐れたフェスリダによって、ユーフォリアレビュー中止が提案される。

エピソード ワッチャプリマジ!|テレビ東京アニメ公式

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