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ひまり大好き選手権
「おはムギー テルムギー ウェルカムギー」という聞き覚えのある挨拶から始まるつむぎの配信。完全にパクりだしたのかと思いきや、ひまりの演出で配信ごっこをしているだけのようだ。二人は日に日に仲が深まっており、ひまりはそのことをみつきに嬉しそうに話す。一方のみつきは親友が楽しそうなら何よりと思いつつも、簡単には割り切れず嫉妬心も芽生えてしまっているようだ。
そんななか、つむぎの実力を測りたい生徒会からの依頼で、みつきはデュエル・オーディションでつむぎと対決することになった。放課後、アイプリバースへと来たみつきだったが、そこで因縁のつむぎと遭遇してしまったことをきっかけにひまりの争奪戦が勃発し、最終的になぜか「ひまり大好き選手権！」というクイズで決着をつけることになってしまった。みつきはこれにも惜敗してしまい、冷静さを失ってしまった彼女はひまりを置いてアイプリバースを後にしてしまう。
個人的にはみつきの年頃の女の子らしさが垣間見られて微笑ましいが、本人としてはデュエル・オーディションの辞退を会長に申し出るほどに気落ちしているようだ。そんなみつきに対し、自身の経験も踏まえつつ励ましの言葉をかける会長の姿が印象的だった。「ルビー＝ラズリを知っているか？とても弱いデュオだ」という語り出しといい、会長の言葉には人の心を動かす力があるように思う。
私が歌う理由
会長が教えてくれたのは、ひまりのようにアイプリを「心から楽しむこと」だった。つむぎのライブをひまりと隣り合って見ている光景に、みつきはアイプリと出会った幼少期のことを思い出していた。ひまりと共にアイプリに夢中になっていた頃のキラキラの思い出は、今後何があろうとも決して色褪せることはないだろう。「だから私はその先へ行く！」みつきが出した結論はある意味では過去の自分との決別ではあるが、それは今後もひまりやアイプリを大好きという気持ちは揺らがないという信頼があればこそだろう。最も純粋にアイプリと向き合っていた頃の気持ちを思い出したみつきのライブは、自分自身に歌いかけていると見ている人に思わせるほど心に響くものだった。
デュエル・オーディションの結果はどちらも甲乙つけがたしということで、前代未聞のドロー判定となった。ライブ後、みつきとつむぎは互いに“ひまりが大好き”という共通点があることに気がつき、互いを友達として認め合うのだった。みつきの精神的な成長がなければ、こうしてつむぎと友達になることは不可能だったように思う。嫉妬丸出しのみつきも可愛かったが、こうして悩みを乗り越えて成長する彼女はもっと魅力的だ。
次回、第11話「ねこねこ！ひみつの大捜索」
ねこさんですねぇ！
アイプリたちがネコちゃんコーデを着て歌う『ニャンニャンフェスティバル』。その当日、ミーちゃんねるでは本物のネコちゃんを探してほしいと、飼い主さんからコメントが届いていた。ネコちゃん探しをはじめるひまりとみつき。すると、私立パラダイス学園初等部のゆうまが、なにやらコソコソしているのを発見。ゆうまは、学園に迷い込んできたネコちゃんをこっそりと飼っていたのだ。でもそのネコが、ミーちゃんねるで言っていたネコだと知ったゆうまは……。
各話エピソード - 『ひみつのアイプリ』アニメ公式サイト
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