本放送日:2017.04.04
場面カットはアニメイトタイムズの記事をご参照ください
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狂気の主人公・夢川ゆい
『プリパラ』の続編としてスタートした今作は、ダブル主人公体制に加えて舞台も新天地となる。期待と不安の入り交じるなかの視聴となったが、思いのほか違和感なく楽しめたというのが率直な感想だ。良い意味で最高にイカれた仕上がりになっていたと思う。『プリパラ』に求める要素は色々とあるが、個人的に最も重視したいのは「カオス」や「狂気」である。そういう点では『アイドルタイムプリパラ』はかなり秀逸なアニメとなっていきそうだ。
まず主人公の「夢川ゆい(CV:伊達朱里紗)」はあまりにもキャラ設定が尖りすぎていて「これが主人公か?」という印象を持った。ヤバい目をしながら唐突に妄想タイムに入ったり(本人はその状態を「ユメる」と表現している)、喋るときに「ユメおまたせ」「ユメ拒否!」など語頭に「ユメ」をつけたり、学食で自前の炊飯器で白米を食べたりと、おかしな特徴があまりにも多すぎる。
そんなカオスの権化でありながら、自身が考案したオリジナルブランドを用意する、初ライブを単独で完璧にこなすなど、主人公らしく潜在能力の高さを感じさせる。ゆいは幼少期からアイドルに憧れ続けてきた女の子なので、そういった下地も影響しているのかもしれない。
今作の舞台であるパパラ宿のプリパラはまだ誕生したばかりだが、今後は彼女を中心に発展を遂げていくのだと思われる。
今年も小学6年生・真中らぁら
前回のラストにてグロリア校長から転校を言い渡されたらぁら。その転校先こそが今作の舞台であるパパラ宿のアボカド学園だった。作中では新学期だが、らぁらは今年もしっかりと小学6年生(3回目)である。
らぁらだが転校となった理由は現状では明らかになっていない。おそらくは神アイドルとなったことを契機に、プリパラの浸透していない街へと布教するべく派遣されたのではないかと思う。
現実的なところでは前作からの橋渡しとしての役割が大きいだろう。らぁらを見ていると妙な安心感を覚えるのは確かだ。『アイドルタイムプリパラ』ではもうひとりの主人公であるゆいとの組み合わせによって、らぁらの新たな魅力が見られることに期待したい。
余談だが、ライブ前に緊張するゆいを「プリパラは好き?」「じゃあ大丈夫!」の台詞で勇気づける場面は胸が熱くなった。みれぃかららぁらに継承され、今後はゆいがそれを他の子に伝えていくのだろう。「ファルルの法則」に通ずるものを感じた。
「男プリ」とは
『アイドルタイムプリパラ』の特徴として男子アイドルが登場することがある。彼らは「男プリ(ダンプリ)」と呼ばれる場所で活躍しており、パパラ宿ではむしろそちらが主流であるらしい。この街では女子がアイドルになるというのはむしろ異端なのである。
賛否両論がありそうな要素だが、個人的には男子が登場することは別に構わないし、むしろこれによって女子アイドルとの相乗効果が期待できるのではないかと思っている。ダンプリの看板アイドルである「WITH」にはゆいの兄である「夢川ショウゴ(CV:山下誠一郎)」がおり、兄妹間の絡みなども面白くなっていきそうだ。
まだ1話なので登場キャラは少なく、世界観も正確に把握できてはいないが、個人的には『プリパラ』の流れを円滑に汲むようなストーリーで大満足だった。これまでと同様に盛大に盛り上がっていくことに期待したい。
次回、第2話「ここ掘れ、アイドル」
開店したてのパパラ宿のプリパラでアイドルデビューの夢をを叶えたゆい。プリパラをもっと活気づけようと意気込むゆいとらぁらだったが、ひょんなことからゆいはプリパラに行けなくなってしまう。悲しむゆいを救うため、らぁらは破天荒な作戦を思い付く。
エピソード アイドルタイムプリパラ|テレビ東京アニメ公式
いきなりプリパラへ行くことができなくなってしまったらしい。『プリパラ』初期を思い出す展開で懐かしい。
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