『ゼロの使い魔』の9話がニコニコのランキングにあがっていて「やっぱりみんなこの回が好きなんだなー」と懐かしく思った。自分もこの回によって色々なものが歪められた人間のひとりである。
『ゼロの使い魔』は自分が深夜アニメにハマり始めた頃に放送されていて、剣と魔法が飛び交うファンタジックな世界観とツンデレの権化であるルイズの存在に一気に魅了されたことを覚えている。自分がピンク髪のキャラが好きなのは生来的な嗜好だと思っているが、深層では彼女の影響が強いのではないかとも思っている。「萌え」という感覚を強烈に意識させられたのもこのアニメが初めてかもしれない。またアニメが好きすぎて原作のライトノベルにまで手を出し、声優ラジオも食い入るように聞いていた。そうまでさせたアニメ作品は現在まで『ゼロの使い魔』ぐらいである。とにかく当時の自分にとって特別なアニメであった。
原作者のヤマグチノボル氏が逝去されたときは悲しかったが、完結に向けてのプロットが残されていて、代筆という形でも最終巻の発売に漕ぎ着けることができたのはそんな中でも幸いなことに思う。今年の2月24日に最終巻が、6月24日に『ゼロの使い魔 Memorial BOOK』が発売となったようである。ニコニコ動画で無料配信されているのはこれらを記念してのことなのだろう。
無料配信の話を聞いた時はあまり関心が無かったが、この記事を書く上でいろいろと振り返っていたら情熱が再燃してきてしまった。二期も配信されるらしいので、ひととおり視聴してみようと思う。
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