【感想記】ひみつのアイプリ 第102話「ひみつのアイプリ」(終)

ひみつのアイプリ
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変わらないもの

留学前の最後のステージに立つひまりとみつき。ライブ後、ひまりは「エターナルアイプリよりすごいアイプリになる」という夢を語り、みつきの夢を涙ながらに応援する。ここまでひまりが不意にみつきの留学を知ってしまったりと、状況的に素直になりきれないことが続いてしまっていた。互いが大切だからこそ、感情を押し殺して心配をかけさせまいとするようなふたりである。だからこそ最後に感情を爆発させ、互いにこれまでの感謝を伝える姿を見られたことは、視聴者としても幸いだったように思う。

そして時は流れ半年後(おそらくひまり達が3年生の9月頃)、ひいろとゆうまはすでにアイプリデビューをしており、さらにバイカラローズはデュオ復活の日を迎えていた。また生徒会も新2年生のビビが生徒会長に就任しており、じゅりあ、える、すばるもメンバーとなっているのだった。こうした変化を見られるのは最終回の醍醐味だが、個人的にはバイカラローズはライブを実際に見てみたかった。

ひまりについては気落ちしているかと思いきや、むしろ先輩として生徒会のサポートをしているなど、成長したからこその落ち着きを感じさせる。そんなひまりをそれとなく気に掛けるチィはやはりいい女だ。

つむぎによれば、ひまりがいつも以上に元気なのは今日が「大切な日」だからなのだそう。そしてひまりが学校の門から駆けていった先には、半年ぶりに帰国したみつきの姿があった。それほど時間が経っていないのだが、みつきはロングヘアーになっており、ありきたりな言い方をすればクソ可愛かった。

ふたりが揃えばやることはひとつしかない。半年の間でふたりのなかでは変化した部分も多いことだろう。しかしステージ上のふたりを見る他のアイプリたちの微笑みは、変わらないきらめきを感じ取っているように見える。「これからもずっと、ず~っとアイプリしようね」と語るひまりとみつき。このふたりは卒業してからも、大人になってからも、きっとふたりでアイプリを続けるのだろう。そんな未来を確信させながら、約2年間の物語は幕を閉じた。

「感想記」のおわりに

思えば『ひみつのアイプリ』はコロナ禍を経てから約1年半ぶりの新シリーズであったことに加え、CG制作から「タツノコプロ」が離脱するなど、期待と不安が入り混じるスタートだった。そのようななかで視聴した第1話は、ライバルである上級生だったり、アイプリを禁止したがる学園長の存在だったりと、シリーズにおける様式美のような設定に安心感を抱いたことを覚えている。また多くの人にとっての懸念点だったCGについては新曲を経るごとに進化していることを感じさせ、それが杞憂であったことを証明したのではないだろうか。

その一方で、ストーリーについては薄味というか、虚無というか、必然性のない展開が多いというか、掘り下げ不足というか、ご都合主義というか、何を描きたいのがわからないというか……。そういった部分が主に終盤に多かったのは言いたくないけど言わざるを得ない。プリティシリーズについては全肯定を心がけていたものの、ここ3ヶ月ほどはさすがにそれが崩壊してしまうことが多かった。

プリティシリーズは女児向けの作品であることは間違いない。ただ、だからといって子供だましの作品でいいというわけではないと思う。過去作のように子供はもちろん楽しめて、大人は忘れていた心の震えを取り戻せるような味わい深いアニメであってほしい。来週からスタートする『おねがいアイプリ』 がそんな作品であることに期待したいと思う。

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