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月と太陽
祖母を通じてみつきにプロデュースの話が舞い込んできた。しかしそのためにはまず歌の勉強のため、海外に渡らなければいけないという。挑戦したい気持ちがあるみつきではあるが、親友のひまりと離れ離れになることが気がかりのようだ。一方のひまりはみつきが八雲に相談している場面に居合わせてしまい、本人に告げられる前にみつきの留学を知ってしまう。その翌日から、ひまりはみつきに心配をかけないように身の回りのことをすべてひとりでこなそうとするのだった。『帰ってきたドラえもん』を思いだす展開だ。

帰り道、サッカーの練習をしていたすばると話すみつき。すばるは転校をしてきたということで、今回のみつきと少しだけ境遇が似ている。そんなすばるは自分を変えるために転校を選んだといい、そこに後悔はなさそうだ。またみつきは図書室でわこ先生から「心の赴くままに。それが正解になるわ」と言葉をかけられる。それらの会話を経て、みつきのなかで少しずつ「新しい自分」への想いが強まっていくのだった。

思い出の公園で、ふたりきりで話すひまりとみつき。「1人で大丈夫」とみつきを笑顔で送り出そうとするひまりだったが、ついには「みつきちゃんと一緒にいたいよ」と涙が溢れてしまう。そんなひまりを前にしたみつきは「自分の気持ちに正直な自分にいたい」と告げ、アイプリバースのステージへと向かう。ひまりはみつきの夢を応援したいという気持ちと、離れたくないという気持ちの両方をありのままに表現してくれた。みつきのライブはそんなひまりに対しての感謝であり、彼女なりの答えが込められているのだろう。
披露された新曲の『ぴかぴかマイストーリー』は、「私の光でみんなを照らす」という歌詞にそのすべてが集約されていると言えるだろう。これまでのみつきは、ひまりという太陽の光を反射している月とも言える存在だった。しかしいま彼女は自ら輝こうとしている。これまではみつきの向かう先には常にひまりがいたが、これからは彼女だけのストーリーを描き出していくのだろう。見事にスペースバズリウムチェンジを発動させたことからも、彼女の晴れやかな心境が伝わってくるようだ。
ライブ後、留学の決意をひまりに明かすみつき。しかし「それは今じゃない」と語り、今しばらくはひまりと共に歩んでいくことに決めたようだ。「たったひとつのひみつ」という今回のサブタイトルは少し意味深ではあるが、これはひまりとみつきの夢が共有のものではなくなったことを意味しているのではないだろうか。
この作品の「ひみつ」は文字通りの「秘密」という意味合いだけでなく、「夢」や「きらめき」など様々な意味を内包した言葉に思う。『ひみつのアイプリ』は主人公ふたりのそれぞれのひみつが発覚し、それを共有したことから物語が始まった。ただ今回でみつきの胸に宿ったのは彼女独自の夢であり、それを「たったひとつのひみつ」と表現しているのかもしれない。
次回、第62話「おとめのプロデュース」
まだまだ展開がありそうなすばるだったが、次回はついに姉・おとめが登場するようだ。現状で彼女のキャラクター性は掴めていないが、ビジュアルはかなり好みなので期待せずにはいられない。
アイプリとして再び歌い始めたすばる。ひとりレッスンに励んでいるがそれはプロデューサーのおとPが考えたものではなく、自分で考えたメニューだった。
各話エピソード - 『ひみつのアイプリ』アニメ公式サイト
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