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夢の小説
みつきが図書室で拾ったメモ帳の持ち主は、じゅりあのルームメイトでもある六堂えるCV:川口莉奈)だった。そのなかにはアイプリノベル「金色ソーダの空」のアイディアが書かれており、みつきはえるが人気の小説家であることを知る。

えるはじゅりあとルームメイトであるが、正反対の性格のふたりは何かと衝突してばかり。「えるちゃんに嫌われてるかも……」と落ち込むじゅりあ。そこでみつきはメモ帳を返すがてらに、えるから話を聞いてみることにした。

えるの小説は「あるアイプリをモデルにしてる」らしく、その内容はアイプリへの愛に溢れたものだった。しかしみつきに「アイプリ……好き?」と問われたえるは目を背けてしまう。実は彼女はアイプリブレスを所持しており、アイプリの資格を持つ人物のひとりだった。しかしえるは「私ではあのときめきを完璧に表現することはできない」と夢を諦め、その憧れを小説にした。小説は多くの人に読んでもらえるようになり、執筆活動はえるにとっての生きがいになりつつあったようだ。

しかし今になって彼女のなかでアイプリのステージへの憧れが再び湧き上がりつつあった。何がきっかけかは明言されなかったが、それがじゅりあのライブだったことは間違いないだろう。えるのメモ帳にはじゅりあの写真が(8枚も)貼り付けられていた。小説のモデルとなった「あるアイプリ」とはじゅりあのことなのだろう。そんなじゅりあのライブデビューが諦めていた彼女の夢を再び突き動かした可能性は高い。
またえるが書く小説の内容は「人気アイプリモデルが葛藤を乗り越えライブに挑みトップを目指していく」というストーリーだが、それは前回のじゅりあのデビューまでと奇しくも同じ内容である。えるが彼女のライブを見て驚いた表情をしていたのは、モデルであるじゅりあが自身の小説の主人公と同じ歩みを始めたからなのかもしれない。
わたしの大切にしてたこと
自身の内面を抑えてきた過去を持つみつきは、えるの心情をよく理解できたようだ。後日、みつきの勧めでアイプリ部を訪れたえるは、ひまり達と初めてアイプリバースへと向かうことに。
ひまりとみつきのライブを見たえるの目には、諦めたはずのときめきが再び宿っていた。空想として描いてきた華やかな世界が、いま目の前に現実として広がっている。もはや彼女の夢は小説のなかだけに留めることは不可能になっていた。
直前まで躊躇していたものの、ひまり達の後押しもあり、えるはステージに立つことを決意する。みつきと会話し、アイプリバースに踏み込んだ時点で、えるのライブデビューは時間の問題だったことだろう。ただ確実なのは、あのまま小説を書き続けていたら絶対に彼女はアイプリになれなかったということだ。迷える女の子たちをひまりとみつきがアイプリのステージへと導くという第2期の基本的な展開がこれで明確になったように思う。
そんなえるの曲は『わたしの大切にしてたこと』。名前になぞらえて「L」が頭文字の単語が歌詞に散りばめられているが、小説家である彼女らしい言葉遊びだと言える。また普段の物静かな雰囲気から一変し、ライブでは女の子らしさが強調されていてとにかく可愛らしい。
ライブ後、駆けつけてきたじゅりあだったが、早々にえるの正体に気づいた様子。すぐにいつもの調子で言い合いを始める2人だったが、これまでにない関係性でこれはこれで尊さを感じられるように思う。じゅりあは小説のモデルが自身であることはまだ知らないだろうし、まだまだこの2人には展開に余地が残されている。このコンビが第2期を盛り上げていってくれるのではないだろうか。
次回、第54話「対決!クリーニングマッチ」
あの対決が今年も始まってしまうらしい。ねっぱ先生に加え、新入生も入ったことで去年以上に騒々しいことになりそうだ。
パラダイス学園の恒例行事『スクールクリーニングマッチ』が開催。チーム対抗で行われるお掃除の勝負。ケンカの多いじゅりあとえるは、別のチームになって競い合うことに。一方、それぞれ別のチームのリーダーになったものの、てのひらぬいぐるみの「プリうさ」「プリねこ」と一緒に、仲良く掃除を進めていくひまりとみつき。だが、てのひらぬいぐるみばかり可愛がるひまりとみつきにヤキモチをやいたつむぎは、松岡先生が飼うヒヨコたちを引き連れて、どこかへと行ってしまう。ひまりとみつきは、つむぎを見つけ出すことができるのか?そして、クリーニングマッチの結末は⁉
各話エピソード - 『ひみつのアイプリ』アニメ公式サイト
コメント
じゅりあは「3行以上の文を見ると眠くなる」という設定があるので、もしかしたらえるの小説の存在自体を知らないかもしれない
2人の今後も楽しみですね