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あのころの気持ち
第2回アイプリコンテストの開催が発表された。すでにスペースバズリウムチェンジを達成し、参加資格を持つすばる。しかしそんなすばるに、おとめは「アイプリコンテストには出場しなくていい」とアドバイスをする。一方のすばるは「かなえたい夢がある」といい、続けて「おとちゃんのプロデュースから卒業したい」と告げる。2人は普段は非常に仲睦まじい姉弟ではあるのだが、アイプリ活動に関しては意見に食い違いが生まれているようだ。

すばるが明かしたところによれば、ふたりは才能のあるアイプリを養成する「アイプリスクール」の出身だという。当時はおとめもアイプリになることを夢見ていたというが、いつしかプロデューサーとしての活動のみとなってしまったらしい。そしてすばるはその理由を、おとめが「あのころの気持ち」を忘れているからだという。

その後、アイプリバースでおとめを見つけたひまり達。ひまりとみつきはコンテスト前ということで、今日もそれぞれがライブを行うようだ。そんなふたりを見て、おとめは「不安じゃないの?」と疑問をぶつける。最近はシークレットフレンズも活動休止状態で、基本的にはそれぞれがソロでライブを行うのみである。視聴者も感じていたであろうことに切り込んだわけだが、ひまりは応援しているみつきの活躍は純粋に嬉しいと、その心境を伝えるのだった。
ひまりのそのような心持ちは、おとめが長年抱えていた悩みに刺さったようだ。おとめにとってすばるは弟であるが、同時に幼少期から憧れの存在でもあったらしい。そんな彼と共に歩んでいきたいという気持ちもあったが、それ以上にすばるにガッカリされることを恐れるようになってしまった。そうして選んだのがプロデューサーの道だった。そうすればすばると活動を同じくしながらも、アイプリとして失望されることもない。おとめはそんな自分を「逃げた」と表現し、謝罪とともに「すばるのプロデューサーをやめる」と告げるのだった。
しかし「おとちゃんのプロデュースから卒業したい」と告げたすばるの言葉には続きがあった。すばるのなかには、子供の頃におとめと一緒に見た満天の星空が広がっていた。ふたりは無限な宇宙を前に「ボクたちもいつかそんなアイプリになろうね」と約束をしており、すばるはそれをずっと憶えていたようだ。その約束を果たすため「おとちゃんとアイプリがしたい」とあらためて告げるすばる。すばるがおとめのプロデュースからの卒業を願い出たのは、ふたりでアイプリとして前に進むためなのであった。
心の宇宙
「あのころの気持ち」を思い出したおとめだったが、やはりすばると並び立ってアイプリをすることへの不安は拭えない様子。そんなおとめに「それでもいい」とすばるは背中を押す。すばるにとっては“ふたりで”アイプリとして活動をすることが何よりも大切なのかもしれない。場面が変わり、アイプリバースは緊急でエントリーしたすばる&おとめのデュオに沸き立っているのだった。
そんなふたりの楽曲は『ココロアストロノーツ』。おとめが主にラップパートや合いの手を担当しているが、すばるのプロデュースを使命としてきた彼女の立ち位置がこの曲でも表現されているのかもしれない。そして何と言っても姉弟での男女デュオというのがシリーズにおいても斬新だ。みつきも言っていたが、まさに宇宙のような無限の可能性を内包したデュオだと言えるのかもしれない。
スペーズバズリウムチェンジも当然のように達成し、その後にふたりのデュオ名が『ジャンピンロケット』であることが発表された。すばるとおとめの一連の展開はこれにて一段落と言えそうだ。おとめのビジュアルやキャラクター、そしてすばるとの姉弟としての関係性は個人的には非常に魅力に感じている。コンテスト終了後も作品に彩りと刺激を与えてくれるのではないだろうか。
次回、第64話「マイメロディとクロミがやってきた」
マイメロディのアニメといえば、個人的にはプリティシリーズと同様に(良い意味で)子供向けアニメにあるまじき狂気や毒をはらんだ作品という印象だ。コラボ回なのでさすがに無難な展開になるとは思うが、親和性は意外に高いのかもしれない。
ひまり、みつき、つむぎの三人は、アイプリバースでマイメロディと出会う。仲良くなった三人でプリトモのお悩み相談に乗っていると、そこにクロミも登場!
各話エピソード - 『ひみつのアイプリ』アニメ公式サイト
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