明かされる「マジパチュッピ」の意味──『ゲームとアニメをつなぐ「イリュージョン原案」の仕事』

ニュース(プリティーシリーズ)

アニメWebメディア「Febli」にてプリマジのインタビュー記事があがっていたので読んでみた。前後編をまとめて取り上げようと思う。

【前編】ライブシーンに込められた想い

『ワッチャプリマジ!』ゲームとアニメをつなぐ「イリュージョン原案」の仕事① | Febri
「イリュージョン原案」の仕事とは? ――ゲームとアニメの二軸で展開する作品ですが、ライブシーンはどのような流れ

インタビューを受けている加藤大典さんは『ワッチャプリマジ!』における「イリュージョン原案」を担当している方だ。プリマジのライブシーンの後半には「イリュージョン」と呼ばれる特殊演出があり、記事の中の表現を借りればそれは「必殺技」のようなものである。過去作品では『プリパラ』における「メイキングドラマ」や『キラッとプリ☆チャン』における「やってみた!」がそれに相当するが、加藤さんはそれらの演出にも携わっている。シリーズの制作を語る上で切っても切れない存在と言ってもいいだろう。

まず前編を読んで驚いたのは「マジパチュッピ」の由来が「Magical Power to the People」だったことである。作中においては「マナマナマジパチュッピ」は「マナマナ」と「チュッピ」を繋ぐのが「マジの力(マジパワー)」であるという説明がされていた。自分はその説明で普通に納得していたので、まさかそのような明確な意味が秘められているとは思いもしていなかった。

そういった力強い意味が込められたのはコロナ禍で世の中のライブが制限されたことも関係があったらしい。プリマジのライブシーンは同じ曲でもコーデが違っていたり、新たなカットが加えられていたりと、常に何かしらの変化が見られるところにスタッフの努力を感じていた。それはプリマジのライブシーンを通じて見る人を元気づけたいという加藤さんを始めとしたスタッフの思いが根底にあったからなのかもしれない。

またゲームエンジンにUnityを導入したことで、れもんのライブで見られるようなロングスカートが実現したというのも興味深い。自分は素人なのでどういう理屈でそれが可能になるとかはわからないのだが、プリマジのハイクオリティかつ豊富な種類のコーデはそういった技術の進化があるからこそなのだろう。

【後編】頭文字まつり

『ワッチャプリマジ!』ゲームとアニメをつなぐ「イリュージョン原案」の仕事② | Febri
キャラクターの日常や人間関係はアニメにまかせている ――アニメのライブシーンはどのように作っているのでしょうか

筐体とアニメが同時に展開するのがプリティシリーズの特徴ではあるが、記事を読むと双方の連携における境界線がはっきりしている印象を受けた。例えばモーションなどはアニメにも流用できるが、キャラクターの細かい性格などの筐体では描写されない部分はアニメ側で自由に作っているらしい。筐体とアニメで制作が異なるのは大変な部分が多いとは思うが、さすがに長い歴史があるとその辺りはもはや阿吽の呼吸になっているのかもしれない。

そういった真面目な裏話が多い中で、不発に終わった「ま・つ・り」のエピソードは哀愁が漂っていて笑ってしまった。言わずもがな自分もまったく気がついてなかった人間の一人である。むしろそこに気がついた猛者はいるのだろうか。一応Twitterでも検索してみたが「気が付かなかった」が連呼されていていて切ない。次のイリュージョンではやらないみたいだが、忘れた頃にまたそういった言葉遊びがあったら面白いと個人的には思う。

驚きあり笑いありの素敵なインタビューでした。プリマジをより一層楽しめそうだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました