あの頃、僕は「ブロガー」だった

あの頃、僕は「ブロガー」だった 雑記

この話はフィクション程度に捉えていただければ幸いです。

前置き

突然の話になるが6、7年前に別のブログを並行して運営していた時期があった。

理由はふたつある。ひとつは自身のポートフォリオとなるものを作りたかった。その当時は文章の仕事を貰いたいという考えが自分の中にあり、そのためには「俺はこういう文章が書けます」という参考になる場所が必要であり、それを用意するために「zoo」という名前から離れ、一からブログを作ってみたいと思った。もうひとつは収益に特化したブログをやってみたいと考えたことがあった。「好きなことで生きていく」的な言葉が流行った時代であり、その方法のひとつとしてブログもそれなりに注目されていた記憶がある。もともと文章を書くのが好きだった自分にとってブログでお金を稼ぐという方法はそれなりに魅力的に映ったのである。

すぐに第二のブログ運営が始まった。とにかく記事を増やさなければ何も始まらないと思ったので、初期は早朝に起きては2000文字以上の記事(SEO的にある程度の文章量が必要という風潮があった)を執筆し投稿するということを毎日繰り返していた。記事の内容は「ブログ運営のノウハウ」や「商品レビュー」などがメインだった。ノウハウなんてものはブログを続けていく中で嫌でも身につくのでそれを適当にまとめるだけだし、レビューを書くにはその商品を買えばいい。つまりはネタに困りにくいのである。それでいて需要はあるのでアクセスも稼ぎやすい分野だった。

ブログは続ける中でそれなりに軌道に乗ってきて、月間10万PVぐらいは記録するようになっていた。収益も多いときは月10万円以上入ることもあり手応えを感じていた。企業から仕事の依頼を貰うことも何度かあった。いわゆる「案件」というものであり、その会社のサービスを使ってレビューを書くというものがほとんどだ。報酬額は自分で提示するのだが、相場がよくわからないので一記事5,000円ほどで請け負っていた。いま思えばもっとふっかけてもよかったのかもしれない。

それなりに順調ではあったが、この頃から「アクセスを稼ぐための記事を書く」ということに疑問を抱くようになっていた。自分で書いているはずの記事なのに、その中に個としての自分など存在しないし、そもそも必要とされてもいない。そんな空虚さが日に日に頭をもたげるようになっていた。

そんな状態から脱却したいという思いもあり、当初からやりたかった書評ブログへと運営方針を転換していくことに決めた。読みたい本を読み、感想を書きたいように書く。今までとは違ってそれは自分にとって非常に楽しい時間ではあった。やりたいことをやっているという充実感があった。ただ当然ではあるが、その方針転換と共にアクセスも収益も次第に減っていった。そうなることは覚悟はしていたものの、ままならない現実に気持ちも冷めていき、更新頻度も次第に落ちていった。

振り返れば考え方や実践方法に誤りがあったのだと思うが、それも過ぎた話だ。そのブログは少し前にこの世から無くなった。未練がないというわけではなかったが、自分を偽って文章を書くことに限界を感じていたので、遅かれ早かれ行き着く結末だっただろうと自分の中では精算できている。

本題

さて急にそんな話をしたのには理由があり、ここからが本題となる。そのブログは無くなったものの、記事のデータは今でも手元に残してある。それなりに気合を入れて書いていただけにこのまま腐らせるには少し惜しい。そういうわけで今後はそれらの記事を少しずつ当ブログで再投稿させていただきたいのである。

方式としては全記事をそのまま移行するというわけではなく、当時の記事から納得のいくものを厳選し、それを今の自分の考えや文章の書き方に合わせて修正を施したうえで投稿する予定でいる。またなるべく再投稿記事であることがわかるような工夫もしていくつもりだ。

そういうわけで今後しばらくは書評記事が多くなることが予想されるが、その頃に読み込んだ本は今の自分の血肉であり、感性に直結する存在なので、どうか温かく見守ってくだされば幸いだ。

コメント

  1. 匿名 より:

    めちゃくちゃ楽しみに待ちます!