バレンタインデーに3,000円分のアマギフをいただきました。ありがとうございます。
指定は特に無かったので例によって大好きなウイスキー代に……というのも躊躇われたので、どうせならと奇っ怪なお酒を購入してみました。
「イエーガーマイスター」というドイツのお酒で、56種類ものハーブとスパイスが使われていることから「ドイツの養命酒」などとも形容される。実際に適量を嗜むのであれば体にも良いらしい。当記事のタイトルでは「変なお酒」などと紹介してしまったが、実際にはドイツ本国のみならず世界中で愛飲されているお酒であり、特にアメリカでの人気は高いようだ。
「イエーガーマイスター」とは
度数は35度と高め。緑色のボトルが美しい。「イエーガーマイスター」は日本語に訳すと「狩人の守護聖人」という意味で、それがラベルの牡鹿の由来となっているようだ。
リキュール名の「イエーガーマイスター」というのは、「狩人の守護聖人」を意味しており、これは、7〜8世紀頃のドイツ辺りで、牡鹿の角に精霊を見た人物が、後に聖職者になったという物語に由来している。
イエーガーマイスター - Wikipedia
背面のラベルには長々と文章が書かれているのだが、どうやらイエーガーマイスターの紹介文であるらしい。以下に訳文を載せてみる。
あなたが手に入れた「イエーガーマイスター」──これはドイツの秘伝のレシピに基づいて作られています。56種類の厳選したハーブとスパイスを使用し、じっくりと醸し出すことで貴重なエリクサーを抽出します。その後、ハーブリキュールから不純物を取り除き、調和させるためにオーク樽で寝かせます。これが複雑でバランスの取れた風味を生み出す儀式的なプロセスなのです。
レビューに「ショットグラスで飲むのがおすすめ」と書いてあるのを見たら自分もやってみたくなったので、一緒にショットグラスも購入してみた。440円とかなりのお手頃価格だったが、底部のガラスが分厚く、手に取ると見た目の小ささに反してしっかりとした重みが伝わってくる。
イエーガーマイスターを飲んでみる
ハーブリキュールということで勝手にアブサンのような緑色のお酒と想像していたが、注いでみると深紅色だった。そういえばCMで見た養命酒もまったく同じ色をしていた気がする。
匂いを嗅いでみると甘さと清涼感の混ざった芳香が鼻孔を通り抜けていく。例えが悪いかもしれないがモンダミンやリステリンなどを思い出す匂いだ。イエーガーマイスターのなかにはカモミール、ミント、ラベンダーなどの香草も含まれているのでそれらの匂いだろう。小さい容器で飲んでいるのもそのイメージに拍車をかけるのかもしれない。
いよいよテイスティングしてみると、まず感じるのはブランデーや黒糖に似た甘みである。次に感じるのはやはりハーブとスパイスの清涼感。その向こうにかすかな渋みと苦味があり風味に奥行きを出している。癖のある味には違いないのだが、想像していたよりはかなりまろやかに飲めるお酒という印象だ。美味しいお酒でもあるが、それ以上に「面白いお酒」という表現が合っているかもしれない。
今回はストレートで飲んでみたが、公式では冷凍庫で凍らせて飲む方法がおすすめされている。アルコール度数が高いお酒は冷凍庫でも完全に凍ることはなく、トロリとした状態になる。通常とはまた違った風味になるらしい。
冷凍庫でキンキンに冷やしたイエーガーマイスターを冷えたショットグラスに注いで楽しむのが世界中で親しまれているICE COLD SHOT !甘さと苦みがおさえられ、ハーブやスパイスの爽やかな香りを楽しめます。
イエーガーマイスター|サントリー
調べてみるとこの他にもカクテルのベースとして使用するなど、実にいろいろな飲み方が見つかる。万人向けのお酒とは決して言えないが、それにもかかわらずこれほど様々な飲み方が存在するのはイエーガーマイスターが世界中で愛されていることの証であるのかもしれない。
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