延期三週目にしてついにプリ☆チャンへの想いが暴発して長文になってしまいました。
みらいの感情は死んだのか
今回は17話。本格的にりんかがデビューしてから最初の回となるのだが、りんかは何故かさらと密会をするなど意味深な展開をたどっていく。
憶測が憶測を呼んで「青葉りんかメルティックスター加入説」が流れはじめるのだが、当然ながらそれは誤解というであり、むしろそれは三人ライブのための布石だったというオチ。
今回の特徴としてはレッスンシーンが多い。「だからなんだ」と言われそうだが、プリ☆チャンは回を重ねるごとにレッスンシーンが少なくなっていき、新曲などはぶっつけ本番で披露できて当然という凄まじいことになっていく。つまり今となっては彼女たちが真面目に歌やダンスの練習をしている姿は貴重なのである(単に描写が省かれているだけだろうが)。第15話でもレッスンのシーンがあったが、レッスン着姿のみらいとえもはそれだけでもかなり懐かしく感じた。
また展開上、みらいとえもが二人で泣いたり笑ったりするシーンが多く、これまた今となっては珍しい感情豊かなみらいを見ることができる。ただ個人的にはみらいは巷で言われるように感情を失っていったわけではなく、むしろそれは精神面での成長なのではないかと思っている。みらいはプリ☆チャンと出会ったことで段々とその前向きさに磨きがかかっており、ときには周囲を引っ張ったり導いたりするほどの強さを持つようになった。だから最近のみらいはちょっとやそっとのことでは泣きもしないし笑ったりもしない。大概のことは「そうなんだ」で片付けてしまう。そういうわけでみらいの感情が死んでいるわけでは決してないのである。
もちろんこれは半ば冗談で言っているのだが、ただ二期以降で新キャラの登場に伴い、今回のような日常を切り取った場面が減ったことはそのように感じさせる要因になっていそう。平凡な場面があればそれだけ平凡な感情も目立つ。ときどき本編とは関係ない日常回を求めてしまうのは深層心理でキャラクターの感情豊かな面を見たいという欲求があるのかもしれない。得てしてキャラの新たな魅力に気づくのはそういう回である気もする。
完璧なスタート
また今回はミラクル☆キラッツとして初の三人ライブが実現した回でもある。あらためて最初の曲が「SUPER CUTIE SUPER GIRL」で良かったと思った。個人的な印象だが三人チームの最初の曲は微妙なことが多い。そらみスマイルやドレッシングパフェも正直に言うと初披露の曲はそれほど好きではなく、それ以降の曲のほうが圧倒的に良い。それとは対象的にこの曲は最初にして完璧であり、間違いなくキラッツを象徴する曲としての体をなしている。曲としての完成度はもちろん、チームカラーを明確に示しているところが何よりも良い。キラッツの特徴を一言でいえば「和気藹々」だと思うのだが、それが曲調、歌詞、ダンスなど曲を構成する要素全体から伝わってくる。キラッツはこれ以降の曲もテイストは変えつつも「楽しそう」だったり「かわいい」といった芯の部分はぶれていないので、そういう点では非常に安心感がある。
一足先にキラッツが三人になったことで、それはライバルのメルティックスターにも影響を与えていくことになる。今回を見るにあんなはりんかを加入させることに(表面上は)あまり抵抗が無いように見えたので、やはりこの段階ではめるのことは完全に諦めていたのだろう。だからこそ第9話でライブを再開するのにあれだけの決意を要したわけだし、だからこそここから再びめるを受け入れるまでの心境の変化が光るとも言える。
次回、キラッとセレクション第4回「友情はかがやく星のように!」
そういうわけで次回は第24話から、メルティックスター再結成回。
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