【感想記】プリパラ 第132話「ロッキン・ガァジラ大決戦」

【感想記】プリパラ 第132話「ロッキン・ガァジラ大決戦」 プリパラ

勝者と敗者。どちらも美しい。

TVアニメ『プリパラ』第132話より先行場面カット到着 | アニメイトタイムズ
【アニメイトタイムズ】 現在、3rdシーズンが放送中のTVアニメ『プリパラ』より第132話「ロッキン・ガァジラ大決戦」の先行場面カットが到着したので、あらすじと併せて紹介! 本作は、キッズ向けアーケードゲームと合わせて展開されてきたTVアニ...

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ウサギを骨抜きメロメロにしてグランプリに出られなくする作戦

ファイナルの第1回戦はドレッシングパフェとガァルマゲドンの対決となった。いよいよ神アイドルへと至る明確な道筋が見えてきたわけだが、ガァルマゲドンはいつものペースでドレシに対してイタズラを仕掛けまくる。あくまでも勝負なので緊迫感も大切だとは思うが、その一方でいつもと変わらない空気感に安心したりもする。

ドレシの第一目標はやはり打倒そらみスマイルということもあり、ガァルマゲドンを倒すことはあくまでも通過点と考えているようだ。それは油断と言うよりは確固たる自信による態度ではあるだろう。ただ結果的にそれが隙となったのか、ウサギはネコ姉さんの作戦によって土鍋でゲル状にされてしまい、またしびれを切らしたドロシーが帰ってしまったことで強化版のメイキングドラマは作れずじまいとなってしまった。

それとは対照的にガァルマゲドンは最後まで信念を崩さずイタズラに徹したのみならず、諦めずに新たなメイキングドラマの作成にまで漕ぎ着けた。前日までの準備においては両チームにおいて明暗が分かれたと言えるだろう。

ロック対決

グランプリ当日ではガァルマゲドンが先攻としてライブを行うこととなった。新メイキングドラマは「シン・いたずらマカロンファクトリー」。このメイキングドラマは非常に前衛的かつロックなものであり、ドレシの三人に少なからず動揺を与えていた様子だ。

そこに現れたのがセメントによって固形化して戻ってきたウサギだった。よくわからないが、ウサギはセメントで石(ロック)となったことで硬い意志イシでやり遂げることの大切さを身をもって知ったらしい。無理やりすぎる気がしないでもないが、その言葉に何故か燃えたのがシオンだった。打倒そらみスマイルを意識するあまりガァルマゲドンの実力を見誤っていたことを反省し、ドレシのチームカラーのひとつでもある「ロック」で真正面から戦うことを決意したのだった。こうして見ると先攻がガァルマゲドンだったのは幸いだったかもしれない。仮に順番が逆だったならばドレシはかなり不利な状況に立たされていただろう。

そんなドレシがぶっつけ本番で生み出したメイキングドラマは「シン・アイドル戦士プリパラガールズ」。シン・ガァジラを撃退するという内容であり、相手のメイキングドラマにカウンターを打ち込んだ形だ。これが決定打となり、僅差でドレッシングパフェが勝者となった。

身も蓋もないことを言えばドレシが決勝へ進むのは既定路線ではあるだろうが、とはいえ仮にガァルマゲドンが後攻だったら、仮にガァルマゲドンのメイキングドラマがドレシを奮い立たせるほどの完成度では無かったなら、勝負の結末が逆になる可能性は十分にあったように思える。非常にハイレベルな対決だった。

勝者の裏には敗者がいる。敗北を悲しむガァルマゲドンの姿は心が傷んだが、そこからすぐに前を向いて歩き出そうとする三人の姿勢には美しいものを感じた。ドレッシングパフェが脅威に感じたのもガァルマゲドンの常に成長しようとするそのひたむきさであり、視聴者としてもそんな彼女たちの魅力を再認識できる回だったように思う。

次回、第133話「語尾の彼方」

誰もが予測できないバトル――トリコロールとうっちゃりビックバンズの対決の日がやってきた。ひびきは試合を少しでも有利に運ぼうと、ある特訓を重ねてきた。一方、うっちゃり達は相変わらず自分たちのペースを崩さない。どう転ぶか分からない決戦を、ジュリィとジャニスも楽しみにしていた。果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか。

テレビ東京・あにてれ プリパラ

実力では圧倒的にトリコロール優位。しかし相性では完全にうっちゃりが有利だ。ジャイアントキリングも夢ではないかもしれない。

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