本放送日:2018.03.27
さよならだけど、さよならじゃない。
場面カットはアニメイトタイムズの記事をご参照ください
それぞれの「さよなら」
時のシステムも解除され、ファララとガァララは同じ朝を迎えられるようになっていた。しかしガァルルはどこか緊張した面持ちの様子。ファルルが言うには「大切な日」とのことだが、それはしゅうか・ミミ子・ガァララの三人でチーム結成の儀式を行うからだった。気になるチーム名は「EVER GOLD」。一見するとしゅうかの金銭欲が表に出すぎているように見えるが、実際は「いつまでも黄金のように輝きあうトモダチでいられるよう」という願いが込められているようだ。あれだけ孤独を良しとしていたしゅうかが、トモダチの素晴らしさを体現したチームを作り上げたことは感慨深い。
しかしその光景を見守るらぁらの声にはいつもと違って力がなく、表情もどこか寂しげだ。パパラ宿復興も成し遂げたということで、らぁらは街を去ろうとしていたからである。「さよならを言うなんて辛いから」という理由でゆいには告げずに出ていこうとしたのだが、あっさりとバレてしまいアボカド学園総動員で妨害を受けまくる。その内容も「逆側からドアを引っ張る」「ホログラメーションを悪用する」「めが兄ぃをふっとばす」など手段を選ぶ様子はまったくない。
とはいえそれだけみんながらぁらと離れたくないということの現れだと言える。らぁらとしてもそこまでしてくれるゆい達の気持ちが嬉しく心が揺れまくっていたが、同じ境遇にあるみれぃ・そふぃの言葉によって神アイドルとしての使命を思い出し、笑顔で別れることを決める。お互いが再開したときに叶えたい夢を、ユメ目で語り合うふたりは怖いほどに輝いていた。
一方でにのはドレッシングパフェとの別れを迎えていた。シオンから一五四六四九流免許皆伝の看板というありがた迷惑なものを貰っていたが、にの本人はとても嬉しそうだったのでこれで良いのだろう。四人の性格が現れたさっぱりとした別れ方だった。ちなみにドレッシングパフェはゴッドアイドルの資格を返上したとのこと。いつしかマイドリがその座に到達することを祈ろう。
対照的にみちるとアロマゲドンの別れは意外にも感動的なものに。みちるの二人を想う率直な言葉にさすがのあろまも涙をにじませていた。こうして見ると最も成長したのはみちるだと改めて思わせられる。初登場時の彼女だったらこのように素直な感情を吐露することなどできなかっただろう。
それぞれの感情が溢れ出す別れとなったが、共通するのは本編でも繰り返し言われていたように「さよならだけど、さよならじゃない」という気持ちを全員が抱えていたことだろう。自分としてもこの言葉を心に刻みつけて生きていきたい。
混沌の宴
メカ姉ぇのいつもの暴走によってらぁらの出発が微妙に延期になったため、その時間を利用してお別れパーティを開催することに。合同ライブで使用したプリフェス会場にて行われるということで、男女両方のプリパラが入り乱れる盛大なものとなった。ドロシーとレオナはこの場の司会にぴったりすぎる。
気になるライブは『チクタク・Magicaる・アイドルタイム!』をWITHの三人が歌うというとんでもないものとなった。そして当然ながらマイドリは披露したのは『Giraギャラティック・タイトロープ』である。最終回にこれを放送してしまう度胸がすごい。
想像以上にカオスな内容に面食らってしまったものの、最後は『アイドルタイムプリパラ』を象徴する二組のチームのコラボで終わるということで完璧だったと言えるだろう。
エピローグ
最後はそれぞれの後日譚が描かれた。ドレッシングパフェはまた修行の旅に出かけていた。ただし今度はシオンひとりではないので、ドロシーが寂しがるようなこともないだろう。
そらみスマイルはまた各地のプリパラに派遣されているらしい。とりあえず最後に「プリパラは好き(ぷり)?」「なら大丈夫!」という名言を聞くことができて安心した。
最後はゆいとらぁらというダブル主人公の「み~んなトモダチ!み~んなアイドル!」というプリパラシリーズを象徴する台詞で幕を閉じた。話を終わりに向けつつも、適度に狂気をはらんでいるプリパラらしい素晴らしい最終回だった。
プリパラが終わってしまうのは非常に辛い。ただ今の自分の胸に去来しているのはそれ以上の感謝の気持ちである。本当にありがとうプリパラ。
おわりに
第一話から毎週書き続けてきた感想記も最後となりました。この記事は元はと言えば「もっと多くの人にプリパラの面白さを知ってほしい」という生意気な理由で書き始めたつもりでしたが、いつしかこの記事を書くこと自体が自らのプリパラに対する愛情を深めることになっていたように思います。火曜日にこの記事をまとめる作業は自分にとって最も癒やされる時間でした。
アニメ『プリパラ』が終了してしまうのは非常に残念ですし、来週の火曜日に何をすればいいかわからないぐらいには虚無感に苛まれています。とはいってもそうしていればプリパラが再始動するわけでもないので、個人的には前向きな姿勢でこれからも『プリティシリーズ』に触れていきたいという考えです。アニメ『プリパラ』は終了したものの自分はこれからもプリパラを好きでいますし、なら大丈夫! というのが今の素直な想いです。
あらためて、ありがとうプリパラ。
コメント
「しゅうかとガァララ」の記事を読んでからアニメを観始めて、それ以降は毎週欠かさず視聴しておりました。
50話で今まで出てきたキャラクターが集合したときに、混み上がるものがあって思わず涙ぐんでしまったのですが、「もっと前から観ておけばもっと感動できたなぁ…!」と後悔する気持ちもありました。
ぶっ飛び要素が強すぎてなかなか手を出せていなかったのですが、各キャラクターが成長するストーリーはとても魅力的だったし、ぶっ飛び要素は今になっては楽しむのに良いスパイスに感じます。
ちゃんと視聴するのは遅すぎたけれど、この記事がなかったら本腰いれて観ようと思わなかったので、本当に感謝しています。これから遡って楽しもうと思います。お疲れ様でした!そして、ありがとうございました!
30分がこんなに短いなんて…と感じた最終話でした。あまり記憶にないらぁらが泣く場面には目頭が熱くなり、ドロシーの自分たちがなりたいのは神アイドルだというセリフには心打たれました。プリパラに会えて本当に良かった。zooさんもここまで有難うございました!!
ありがとうプリパラ! 四年間欠かさず毎週みたアニメなんてサザエさんでもドラえもんでもねぇよ!!
本当最高の、最高のアニメだった!!!