『ホグワーツ・レガシー』をクリアした。このゲームをプレイしようと思ったのは、今になって視聴しはじめた映画『ハリー・ポッター』シリーズが人生観が変わるほど面白く、その世界観を体験できる本作に興味を持たざるを得ないからだった。
結論としては『ホグワーツ・レガシー』はオープンワールドゲームとしてずば抜けた完成度を誇っているわけではないものの、『ハリー・ポッター』の世界観を再現したという点において素晴らしいゲームだと思っている。その魅力をあらためて振り返っていきたい。
マグル脱却
このゲームの最大の魅力は、やはり魔法が使えることにある。ゲームを始める前からわかっていることなのだが、実際に操作するキャラクターがシリーズでもお馴染みの魔法を使っている事実には興奮せざるを得ない。個人的に好きな魔法は「レパロ」。トロールによって破壊されたホグズミードを修復したときのあの快感は忘れられない。
戦闘の爽快感
戦闘の爽快感も特筆すべき部分だろう。このゲームは戦闘用の魔法が10個以上はあるが、そのなかで各魔法を組み合わせるコンボ的な要素があり、様々な戦闘スタイルを構築できる。例えば「アクシオ」で引き寄せた敵には強力な近距離炎魔法である「インセンディオ」、「レビオーソ」で浮かせた敵には地面に叩きつける「ディセンド」といったパターンである。
また他ゲームでいうパリィにあたる「プロテゴ」、危険な魔法を回避するロールアクションなど、戦闘が絶妙なバランスになっている。それゆえに苦戦することも多い要素だが、納得のいく戦闘ができたときの快感はこのゲームの醍醐味だと言える。個人的に戦闘はこのゲームにおける最も面白い要素だと思っている。
それぞれのレガシー
クエストを通じて関わっていくキャラクターも印象に残っている。自分は寮選択を「スリザリン」にしたが、セバスチャンは最良の友であり、それだけに彼が辿った結末には考えさせられる部分が多かった。目の見えないオミニスがセバスチャンの未来を最も見通していたというのも皮肉である。
このゲームには「人間関係クエスト」というものがあり、特定のキャラクターはそれを進行させることで仲が深まっていき、それぞれの結末を迎えることになる。個人的に爽快感があったのは「ナティ」のクエストで、彼女は心に抱えていた苦しみがあったものの、主人公との冒険を通じてそれを精算するに至っていく。最後には主人公を大切な友と呼んでくれるのである。
主人公はホグワーツに途中入学をした生徒で、描写はないものの心に寂しさを抱えていたはずである。そんな彼が良き友人を得ていく各クエストは温かく、ときに心に突き刺さるものがあった。
このゲームは個人というものが深く掘り下げられており、例えば村にいる一見するとモブのような商人も、初対面で濃密な自己紹介をしてくるなど、RPGでありがちな使い回しのセリフというようなものがない。だからこそひとりひとりのキャラクターとの出会いと別れが奥深いものになっているのだろう。
そう考えると、このゲームは「魔法」以上に「人間」というものを深く掘り下げたゲームのように感じる。華やかで迫力のある魔法に着目しがちだが、クリアした今となっては関わってきたキャラクターたちが何よりも自分の心に刻まれていることに気づく。自分にとっては彼らと交わした言葉、選択した行動のひとつひとつが遺産である。
『ホグワーツ・レガシー』は、プレイヤーはもちろん、関わっていくキャラクターもそれぞれの遺産を見つけていく。それが根本のテーマというのが自分の結論だ。
ありがとうホグレガ
このゲームをプレイする期間に自分は『ハリー・ポッター』シリーズを完結まで視聴したのだが、このゲームをやったからこそ映画の世界観をより理解しやすくしてくれたと思うし、また映画を完結まで視聴したからこそゲームの世界観により深く没入することができた。
結果的に『ハリー・ポッター』は自分にとって特別な作品となり、スピンオフである『ファンタスティック・ビースト』シリーズを視聴したり、今は原作小説を読みふける日々だ。そんなきっかけを与えてくれた『ホグワーツ・レガシー』にあらためて感謝をしたい。



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