『ゲド戦記』はなぜ批判されるのか

『ゲド戦記』はなぜ批判されるのか 映画
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視聴するのは二度目なのだが内容をほとんど忘れていたので新鮮な気持ちで見られた。初めて見たときは個人的には楽しめたのだが、対照的に世間では酷評の嵐で驚いた記憶がある。今回の視聴でもそこまで酷く言うほどの映画ではないと感じたが、時を経たことで苦言を呈す人の気持ちもなんとなくわかるようになってきた。

とりあえず世間では「ジブリ映画=宮崎駿」という風潮があまりにも強くなりすぎているのではないだろうか。『ゲド戦記』の他では、最近だと高畑勲を監督として『かぐや姫の物語』も公開されていたがパッとしなかったように記憶している。『ゲド戦記』も『かぐや姫の物語』も単体で見ると悪い映画ではないのだが、それが「スタジオジブリ作品」というフィルターを通されると微妙なものに見えてしまう。90年代あたりはそういった風潮は強くなかったので高畑勲作品も世間に違和感なく受け止められていたが、その後に『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』という名作を生み出したことで宮崎駿の存在が強くなりすぎてしまった。現代においてジブリ映画を見る人は、宮崎駿の作る世界観を見に来ているのかもしれない。

そんなことをぼんやりと考えた。個人的には『ゲド戦記』は特別おもしろいとも思わないが、決して悪い映画ではないと思う。原作との比較とかは知らん。

コメント

  1. 匿名 より:

    酷評されてる割にそんなに悪い映画には感じなかった

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