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チィの恩返し
コンテスト開催を直前に、自身のチャンネルで配信をするジャンピンロケット。優勝宣言も飛び出すなど、プリともたちも大盛り上がりだ。一方のみつきは良くも悪くも普段通り。この日までに特訓を積み重ねてきた自信もあるのだろう。

展開的にダブル優勝もあるかと思いきや、結果はジャンピンロケットの優勝。優勝を逃したみつきは表情こそ変わらないものの、内心が穏やかなはずはない。ただ翌日からみつきは落ち込む暇もなく「私もっと頑張るね」「頑張りが足りてないんだ」とレッスン量を増やしていく。誰が見ても危険な兆候だろう。
バズリウムチェンジも発動しなくなり、悩みながらも早朝トレーニングをするみつきの前に現れたのはチィだった。今回は第31話「やくそくの一番星」と対照的な展開となっていると言えるだろう。結果を求めて焦るチィに対し、「大切なのは一番になることじゃなくて、届けたいって気持ち」と答えたのはみつきだった。しかし今のみつきはまさにあの日のチィと同じ状況に陥ってしまっている。チィの厳しい言葉やアイプリブレスを預かるという行動は、みつきに対する恩返しの意味合いもあったのだろう。
コンテストでみつきが勝てなかったのは「もっとプリともたちを盛り上げるためには頑張るしかない」という言葉に集約されていそうだ。ジャンピンロケットがプリともたちを沸かすことを目的としていたのに対し、みつきはそれを勝つための手段と捉えてしまっている。みつきは第58話でも似たような状況に陥っていたが、そのときはデュオとしての悩みであり、隣にはひまりがいた。今回はソロだったこともあり、次第に視野が狭まってしまったのかもしれない。
そんなとき、みつきはパトリシアさんの過去を聞かされる。パトリシアさんもみつきと同じような状況に陥り、結果的に喉を壊してしまった過去があったらしい。それでも今になって再びアイプリへの復活を目指すようになったのは「ゴールはずっと先にあるから」と考えられるようになったからだそうだ。今のみつきに対し、“焦らなくていい”という意味の言葉は何よりの救いとなったことだろう。
みつきにとってのゴールはまだ彼女の中でも決まっていない。しかしそれを明確に意識するようになったという点で、ある意味では今回はみつきにとってのスタートラインだと言える。みつきの性格的に今後もまた同じような悩みを抱える日も来るだろう。ただときに迷いながらも前に進んでいくのか彼女の物語なのかもしれない。
次回、第68話「みつきと夏のはじまり」
名物の合宿回へと繋がっていくようだ。ときに狂気に満ち、ときに物議を醸した歴代の合宿回。『ひみつのアイプリ』はどのような展開を見せてくれるのか楽しみだ。
エターナルスペースコーデのお披露目ライブが行われる。キラキラ輝くパフォーマンスを見せるジャンピンロケットのすばるとおとめ。そして第3回アイプリコンテストのテーマは『アニマルバズリウムチェンジ』と発表される。「ときめき」「あこがれ」と来て、次はどんな思いが鍵になるのか。バズリウムチェンジの研究、アイプリの特訓、夏のバカンス……その全部をやってしまおうと、チィはアイプリ部の夏合宿を提案する。
各話エピソード - 『ひみつのアイプリ』アニメ公式サイト




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