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デュオの真髄
アイプリコンテスト当日を迎えたひまりとみつき。しかし直前のライブでジュエルバズリウムチェンジが発動しなかったことからふたりは落ち込み気味。さらにデュオ名も決定しなければいけないらしいのだが、それも決まっていないようだ。そんな状況にみつきは直前になって特訓を提案するなど、頑張り屋な性格が空回り気味になってしまう。

見かねたチィは「みつき、あのままじゃ危ないわよ」と、ひまりにアドバイスを送る。チィもみつきと同様に思い詰めるタイプであるため、その心情が手に取るようにわかるようである。またひまりは「もっと私に相談してくれたらいいのに」と少し寂しげな表情を見せていた。もしかするといまだジュエルバズリウムチェンジを発動させられないのは、みつきが物事を抱えすぎるあまり、デュオとしてのバランスが崩れていることが原因であるのかもしれない。そう考えれば、喧嘩という形でも互いの内面を露わにしているラブジュリエルのほうが、デュオとしては上手く行きやすいのだろう。
ただ幸いだったのは、みつきの親友が青空ひまりだったことである。ひまりは『みつきちゃん大好きパーティー』を開催し、みつきを元気づけつつ「ひとりで何でも抱え込まないで」とひまりらしい方法で伝える。そんなひまりの優しさに涙を浮かべるみつき。みつきはスターアイプリになってからそのプレッシャーを抱えており、それによって上手くいかない日々が続いていたようだ。
もうひとつ幸いだったのは、みつきがひまりを心から信頼していることである。みつきは物事をひとりで抱えがちではあるが、一方でひまりの言葉には絶対に耳を傾ける。自身にそんな親友がいることに勇気づけられたみつきは、悩める心情を吐露したことで吹っ切れたようだった。幼少期からの付き合いである2人がデュオに苦戦していることは意外ではあるが、逆に言えばこうしてすぐに壁を超えられているのも長きにわたる信頼があればこそなのだろう。ラブジュリエルも今は敵なしのように思えるが、ひまりとみつきのように壁にぶつかる時が来るのかもしれない。

また互いを褒めちぎっているなかで、ひまりとみつきは偶然にもデュオ名を思いつく。その名も「ポッピンドリーミン」。ひまりの「はじけるパワーで人を元気にできる」ところと、みつきの「いろんな人に夢を見せちゃうパワーがある」ところから生まれたようだ。互いが互いを表現した言葉から誕生したというところがこのふたりらしいのかもしれない。

そして第一回アイプリコンテストが開幕。先攻のラブジュリエルは初めての大舞台に緊張している様子ではあったが、ライブではその勢いが本物であることを証明するパフォーマンスを披露。ただそんなライブを前にして、ひまりとみつきは「でも今の私達なら……」「もっとみんなを元気にできる!」と断言するなど、強者の風格を感じさせる。それだけ今のふたりのなかには確信めいたものがあるのだろう。
その言葉通り、ポッピンドリーミンはジュエルバズリウムチェンジを発動。結果はラブジュリエルとの同時優勝という結果となったものの、ふたりは今回のコンテストで勝敗よりも大切なものを得たのではないだろうか。新進気鋭のラブジュリエルと、無二の友であるポッピンドリーミン。それぞれ違う成り立ちのデュオではあるが、だからこそそれぞれの魅力が引き立った回だったように思う。
次回、第59話「リング姫、登場」
コンテストで優勝した両チームは姫へのお目通りを許され、御前ライブをすることになったようだ。現状では姫に関するすべてが謎に包まれているが、その一端が明らかになるのだろうか。
ひまりとみつきはリング姫の前でお披露目ライブをすることに。緊張を隠せない二人は、じゅりあ・えると合流し、いよいよリング姫のいる宮殿に向かう。
各話エピソード - 『ひみつのアイプリ』アニメ公式サイト
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