【感想記】ひみつのアイプリ 第45話 「つむぎちゃんを救え!」

ひみつのアイプリ

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アニメ『ひみつのアイプリ』第45話あらすじ&先行カット公開!
株式会社タカラトミーアーツのプレスリリース(2025年2月14日 17時00分)アニメ『ひみつのアイプリ』第45話あらすじ&先行カット公開!

あらすじ&場面カットはリンク先をご参照ください

つむぎの正体

学内放送で生徒会室に呼び出されたひまりとみつき。そこには生徒会四人に加え、

  • ヴィクトリア学園長
  • ひまりの父・友希
  • みつきの祖父・星雲
  • みつきの祖母・慧

も集まっていた。

© T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / AP製作委員会

これまでにも友希がアイプリに何らかの関わりを持っていることは示唆されていたが、ヴィクトリアにより彼が「アイプリバースのシステムを作った」張本人ということが判明。また星雲と慧は「アイプリブレスを作った」技術者であるとのこと。そのことはひまりとみつきも知らない事実であったそうだ。

そして彼らが伝えに来たこと。ひとつはカルテットスターとチィがバースインできなくなった理由だ。アイプリブレスはプリともの楽しいという気持ちから生まれた「おともだちエナジー(ひまり命名)」をエネルギーとしている。しかしダークアイプリにそれが奪われたためバースインができなくなったようだ。ダークアイプリによる妨害というところなのだろう。

そしてもうひとつはつむぎの正体についてである。友希によれば、鈴風つむぎという人間はこの世に存在しない。彼女はアイプリバースの中でのみ行動できるAIであり、また言い換えればアイプリバースそのものであるそうだ。しかしひまり達と出会い、つむぎにはあるはずのなかった「感情」が芽生えた。それが歪みや綻びといったものとなり、今回のダークアイプリの出現に繋がったというのが真相のようだ。

友希が提案したのは、アイプリバースのリセットである。そうすればダークアイプリは消滅するし、アイプリバースは元通りだ。しかしそれは同時につむぎの存在の消失も意味する。当然ながら断固として拒否するひまり。それを避けるためにはつむぎを救出しなければならないが、しかしその時間があまり残されていないのも事実だ。その場ですぐに決めることもできず、ひとまず結論は先延ばしとなった。

絶望と希望

衝撃の事実を告げられたひまりだったが、例えAIだったとしてもつむぎへの友情は揺らがない。そしてそれはみつきも同じである。ふたりはエナジーを奪われたつむぎを助けるため、アイプリバースへと向かうのだった。

© T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / AP製作委員会

アイプリブレスからエナジーを分け与えようとするひまりとみつきだったが、そんなふたりをダークチィが妨害しようとする。しかしそこに現れたのは、バースインできないはずのチィだった。チィのアイプリブレスは被害にあうのがカルテットスターより先だったため、復活も早かったらしい。ついに直接の対峙となったチィとダークチィ。ふたりの勝負はライブに委ねられることとなった。

ライブを前に、ダークチィは舌戦でチィより精神的優位へ立とうとする。チィの分身でもある彼女は、チィの内面の劣等感や絶望を誰よりも理解している。そこを突かれたチィの内心は穏やかではないだろう。しかし今のチィは、そんな過去の自分を真正面から受け止められる強さを手にしていた。

その後のライブにおいても実力で勝るダークチィが圧倒的に有利。敗北濃厚な状況に膝をつくチィではあったが、「アイプリが好きだから、見てくれるプリともがいるから、これからだって頑張るしかないのよ」と笑顔をダークチィへ向ける。そんなチィを羨ましく思っているような、愛おしく思っているかのような表情で見つめるダークチィ。彼女はダークアイプリではあるが、心の奥底では純粋なアイドルへの憧れやリスペクトのようなものがあるのかもしれない。審査の結果を待たずして「この勝負、アンタの勝ちよ」と負けを認めるのだった。チィを絶望に叩き落とせなかったから敗北を認めたと語ったダークチィではあったが、「せいぜい頑張りなさい」と声を掛ける表情はどこか晴れやかだ。しかし本分をまっとうできなかったからなのか、ダークチィは消滅してしまうのだった。

予想外の勝利に驚くチィの眼前に現れたのは、すべての元凶かに思えたダークウィッシュメロディグランプリコーデであった。絶望を希望に変えたチィに対してコーデは本来の姿である「ウィッシュメロディグランプリコーデ」へと戻り、チィを持ち主として認める。ただ美談のようになっているが、個人的には黒幕のような振る舞いをしていたこのコーデがいきなり「アイプリを試してました」的な態度を取り始めているのは違和感はある。原因はつむぎに感情が芽生えた歪みにあったわけだから、表現したい演出ありきの展開となっているのは否めない。

一方、チィがダークチィに勝利したことに加え、その裏側でひまりとみつきがエナジーを送り込んでいたことで、つむぎの封印が解かれていた。ひさしぶりの再会もつかの間に、「アイプリバースを元通りにする」というつむぎ。しかしその前に立ちはだかったのが、ダークカルテットスターだった。やはり彼女たちを実力で打倒しないとすべては元に戻らないようだ。命運はシークレットフレンズとダークカルテットスターの直接対決に委ねられていくのかもしれない。

今回はチィの抱えた劣等感や絶望を体現したダークチィを、成長した自分自身が打ち勝つという展開が熱かった。ストーリー上、さすがにふたりの対決をクライマックスに持っていくことは難しかったのだろうが、個人的にはこれが終盤のベストバウトになりそうな気はしている。

次回、第46話「響く、つむぎの想い」

シークレットフレンズでの戦いになると考えていたが、ひまりとみつきが今度はバースインできなくなってしまったようだ。第2期がスタートする4月まではまだまだ時間があることもあり、もう二転三転の展開があるのだろう。

突如あらわれたダークカルテットスターは、ひまり・みつき・つむぎに勝負を挑む。しかし、つむぎにおともだちエナジーを分け与えたため、ひまりとみつきはライブができない。そのことを知っていたつむぎは、ひまりとみつきを助けるため、そしてアイプリバースをもとの姿に戻すため、一人で勝負を受けることに。アイプリバースの外に出されてしまうひまりとみつき。ダークカルテットスターとつむぎ、アイプリバースの運命をかけたデュエル・オーディションが始まる!

各話エピソード - 『ひみつのアイプリ』アニメ公式サイト

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