思い出の店が閉店していた

北千住の「サンローゼ」という喫茶店が好きで思い出に残っていたのだが、今になって調べてみたら閉店していて軽くショックを受けている。思い出と言っても過去に二回ぐらいしか行ったことはないし、おまけに閉店したのは2017年であり4年も経過して初めて気が付くぐらいのにわか野郎で恥ずかしいのだが、絶対にいつかまた行きたいと思えるぐらいには好きな店だった。

老舗喫茶「サンローゼ」北千住店、惜しまれつつ閉店へ  – 足立経済新聞

最初に行ったのは電車が人身事故か何かで止まった際の時間潰しで足を運んだときだった。店内のほどよく暗い照明が醸し出す落ち着いた雰囲気がひと目で気に入ったのを覚えている。小腹が空いたのでアンチョビサンドとブレンドコーヒーを頼んだ。アンチョビなんてものはそれまで食べたことがなかったのだが、それなのに注文したのは初めて来た店で少し背伸びをしたかったのだと思う。ただそれは非常に美味しくて、食べた後は得も言えぬ充足感に満たされた。店員さんの接客の雰囲気も過度に阿る感じもなく、かといって素っ気ない感じでもないという自分好みのものだった。どんよりとした雨の日ではあったが退店時には良い店を発見した小さな喜びに浸っていたように思う。

外食をほとんどしない自分にとってはそういう店との出会い自体が貴重である。仕方がないのだが、大切なものが自分から抜け落ちたような気分になる。



コメントを残す


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)