【感想記】プリパラ 第80話「ポップ・ステップ・ガァルル!」

【感想記】プリパラ 第80話「ポップ・ステップ・ガァルル!」 プリパラ
テレビアニメ『プリパラ』第80話より先行場面カット到着 | アニメイトタイムズ
【アニメイトタイムズ】 2014年7月より放送中のTVアニメ『プリパラ』。本作は、キッズ向けアーケードゲームと合わせて展開されてきたTVアニメ『プリティーリズム』シリーズを継承した作品となっています。そして、2015年10月より放送時間が、...

場面カットはアニメイトタイムズの記事をご参照ください

地下の楽園

引退を宣言したみれぃを説得するために家を訪れたらぁら。しかし決意は固く考えを改める様子はない。「みれぃがいないプリパラなんて考えられない」とらぁらもアイドルを辞めると告げるが、それでもみれぃの心は変わらない。やはりショックは相当のようだ。

一方のプリパラでは立派に成長して帰ってきたガァルルの姿が。どうやらデビューライブをパラ宿のプリパラで行うためにユニコンに内緒で来てしまったらしい。こんな時だからこそ、純粋にライブを楽しもうとするガァルルに癒やされてしまう。

そんなガァルルの姿を見たことで、眼鏡を奪われて以来すっかり腐っていためが兄ぃが一念発起。かつて存在した「地下パラ」へとらぁら達を案内してくれた。地上とは違いシステムが古く観客も集まりにくいため、地下パラでのライブでは努力が最も重要となるらしい。不都合の多い場所ではあるがライブに飢えているらぁら達にとってそんなことは関係ない様子だ。みんなで協力して整備し、地下パラ復活までこぎつけることができた。

努力は涙に変わる

そしてガァルルのデビューライブの日。らぁら達の作戦もあってみれぃをプリパラに呼ぶことに成功した。しかし肝心のみれぃは「あの子はライブ苦手だから、もし失敗して自信を失うことになったりしたら……」とマイナスの側面ばかりを気にしている様子。ユニコンが言っていたが、ガァルルは自身が劣等生だとわかっているからこそ他人の何十倍もの努力を行い、そして今日のデビューまでたどり着いた。本来なら手放しで応援するべきだが、努力が否定される恐怖を知ってしまった今のみれぃとしては同じような思いをガァルルにもしてほしくないという気持ちのほうが強くなってしまうのだろう。

案の定ライブ中に何度も転倒してしまうガァルル。しかしガァルルは中断したり投げ出したりは決してせず、何度も立ち上がってライブを最後までやりきった。ガァルルとしては失敗よりも憧れのライブをしている喜びのほうが勝っていたのかもしれない。普通に見ていても非常に感動するライブなのだが、特にみれぃにとっては努力の結晶とも言えるガァルルのデビューライブは強く心を打ったようだ。

ガァルルのライブを見たみれぃは、もはや努力を否定できなくなっていた。他でもない自分が涙を流してしまっていたからである。努力する気持ちがある限り何度でも立ち上がり人は前に進むことができる。当のガァルルは状況が良くわかっていないようだったが、このタイミングで彼女がパラ宿へやってきたのはみれぃにとって非常に幸運だったと言えるだろう。

地下パラにはそふぃも訪れていた。例の件を謝罪するみれぃと、それに対して何も言わずに抱きしめるそふぃ。それを見て駆け寄るらぁら。この構図を見て、そらみスマイルって良いチームだなと改めて実感した。

当然ながらみれぃはアイドルを辞めることを撤回。こういう時に意地を張らずに判断を改められるのもみれぃの強さである。それだけではなく、ひびきの元を離れたそふぃとシオンに対し「今度こそ努力で勝ってみせる」とチームに戻ることを提案するほどの強さを見せてくれた。今回の件を乗り越えたことで、みれぃの中には確固たるものが築かれたように思う。雨降って地固まるではないが、なんとなく今のそらみスマイルは無敵な感じがしてくる。

今回のエピソードはかなり好きで、自分がプリパラに夢中になる直接の要因となったと言ってもいい回である。挫折したキャラクターが再び立ち直ると言えばありきたりだが、それを女児向けアニメでここまで感動的かつ重厚に見ることができるとはまったく思っていなかった。深夜アニメや大人向け小説の迂遠な感じに慣れた自分にとって、シンプルな挫折譚は何よりもストレートに心に響くものだった。

次回、第81話「地下アイドル始めました」

セレパラのシステムが及ばない場所で細々とライブを重ねていくらぁらたち。初めは少なかった観客だが徐々にウワサが広がり「いいね!」の数も増えていく。その頃、プリパリに戻っていたあじみはひびきの過去に関する手がかりに辿り着く。

テレビ東京・あにてれ プリパラ

ふわり復活か!?

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