子供時代の不思議な話とエトセトラ

子供のときのことを振り返ってみると、「あれは一体なんだったのか?」という不思議な出来事が多い。これは数あるそんな話の中のひとつである。

ある休日の昼下がり、横になってウトウトしていると、寝付きに入りそうな段階で「がしゃーん」というわりと大きめの音が聞こえてきて飛び起きた。そのときは近所で工事でもやっていて鉄筋の束でも盛大に倒したのだろうと自己解決したが、その後も寝付きに入ろうとするたびに「がしゃーん」という音が聞こえてくる。それも何回も何回も、である。さすがにおかしいだろと思って窓から外を見てみるも、そもそもそんな工事自体が一切おこなわれていない。しかも冷静に考えると、その音は外から聞こえるというよりは、限りなく自分に近いところから聞こえているように思える。喫茶店とかにあるステンレス製の灰皿を、自室の床の上に十枚ぐらい一気に落としたような、そのぐらいの距離感だった。なにが何やらわけがわからなかったが、何度目かの入眠時に「がしゃーん」から解放されて、ようやく眠りにつくことができた。

後々になって考えたときにこの現象はヤバイんじゃねえかと怖くなったのだが(姉に話したら本気で気持ち悪がっていた)、そんな話をなぜ急に始めたかというと、十数年経った今になってその原因とみられる情報にたどり着いたからである。どうやらそれは「頭内爆発音症候群」と呼ばれる病気の一種なのだそうだ(あくまで自己診断)。おぞましい名前だが危険な病気ではないらしい。症状としては、

  • 眠りに入るときに、脳内(聞こえ方には個人差あり)からけたたましい爆発音が鳴り響く。
  • 音は一般的な爆発音だけではなく、破裂音や人の声の場合もある。閃光の眩しさによって起きるなど、視覚的な刺激もあるらしい。
  • 極度の疲労やストレスなどで睡眠が浅いときに起こりやすい。

といった点が特徴のようだ。一般的には症状名のとおり「どーん」という音が多いらしいが、特徴としては「がしゃーん」だって十分にありえそうだ。それに思いっきり日光が当たるような明るい場所で寝ていたので、眠りが浅かった可能性もある。

参考:頭内爆発音症候群の原因と治療 – 耳鳴り やすらぐ改善講座

統計では5人に1人ぐらいは経験があるという病気らしいので、そこまで珍しいものでもないのかもしれない。慢性的に発症する人もいるらしいけど、幸いながら自分は後にも先にもその日だけである。

そんな病名を知るまでは、自分としてはあの日の「がしゃーん」はラップ現象とかそういった類いのアレだと思っていたので、ちゃんと理由のある現象だったことにむしろホッとしている。ただ霊とかそういうのを抜きにしてもアレはかなりビビるので、二度となりたくはない。

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