スカイリム書籍探訪 第一回『アルゴニアンの侍女 第1巻&第2巻』

まえがき

以前からやりたかった「スカイリムに存在する本の感想をブログに書く」というコトをやってみようと思う。スカイリムの世界には数百冊の本が存在するが、それらは名前だけの代物ではなく、実際に開いて読むことができる。他愛のない小話から世界観を知る上で参考になる話まで内容は多岐にわたり、その完成度はなかなかに高い。いつか腰を据えてじっくり読んでみたいと思っていたのである。

とりあえずの目標としてはスカイリム内で書籍として出回っているものをすべて読破すること(つまり洞窟にある『山賊の頭の日記』などは除く。それだけでも200冊以上はあると思うが)。また「Skyrim Library」などのサイトを利用すればインターネット上ですべての本が読めるけれども、雰囲気を出すためにゲーム内で読むつもりです。

『アルゴニアンの侍女』

迷ったが、記念すべき第一回の本はやはり『アルゴニアンの侍女』を選んだ。この本はプレイヤーのみならず作中でもかなり有名かつ特異な本であり、それだけにこの本を選ぶのはひねりがなさすぎるかとも思ったのだが、どうやって考えてもやはりこれ以上にふさわしい本もない。どういった本なのかと言うと、この本は官能小説なのである。

装丁は普通

しかし、ただの卑猥な小説なら「スカイリムにおける本の代名詞」と言えるほどの地位をこの本は獲得できなかっただろう。この本の魅力は、その表現の突き抜けた馬鹿らしさや、淫靡さを強調するべきジャンルなのに登場人物はなぜかアルゴニアン(知らない人はググれ)だったりと、笑わせたいんだか興奮させたいんだかわからん世界観にある。

具体的な内容にも触れると、主人と侍女の背徳的なやりとりが描かれているだけなのだが、注目すべきは隠語につぐ隠語である。「ほら、俺の槍を磨け」「とても大き過ぎます! 一晩中、掛かるかもしれません!」という会話はあまりにも有名。2巻も「まあ、大きなパンの塊! でもどうすれば私の炉に入るかしら?」という侍女のセリフからいきなり始まる。

名台詞の応酬

書かれ方からして戯曲として書かれているのが恐ろしい。どうやってこの話を演じろというのだろうか。ゲーム内においては1冊の中から一部分だけを抜き出して書かれており、内容としてはかなり簡潔かつ短い。興味がある人は読んでみるとよいのではないだろうか。

スカイリムの世界における立ち位置としては、作者は前前作の『Morrowind』に登場しており、原作者そのものがすでにキチガイじみていることが明らかになっている。また前作の『Oblivion』では今作と同様に『アルゴニアンの侍女』という本が存在してる。また今作の『Skyrim』においてはフォリオ版が存在し、作者から恩人への謝辞が書かれているなど、制作側も意図的にこの本を特別な存在にしているというのがあらゆる点から理解できる。

余談だが、ベンコンジュリケというリークリング族が根城にしている洞窟にはこの本が山積みにされている。この記事を書くにあたりその場所から本を拝借して読んだのだが、ろくな文明も存在しないようなあの蛮族たちにすら愛好されているというのは、この本の凄みを証明することになるのかもしれない。

その周囲にはリネンラップという麻布が意味ありげに散乱している

※次回は『本物のバレンジア(全5巻)』の予定です。

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