『銃・病原菌・鉄』

数ヶ月前に購入した本だったのだが、以前に言ったように読書のモチベが死んでいたので読み終えるのにべらぼうに時間がかかってしまった。

ざっくり言えば先進国とか後進国とかの差はそこに住む人種の優劣にあるのではなく、地理的環境の優劣にあるということを解き明かしている本である。自分は差別主義から程遠いと思っている人でも無意識的に「西欧人は頭がいい。アフリカ人は野蛮」みたいな固定観念を持っていたりする。それを否定しようと試みているのが本書だ。

面白いと思ったのは「地形が横長の大陸ほど技術や社会が発展しやすい」という話。同じ緯度では気候や日照時間が似ているので、新しい技術などを流用しやすいらしい。反対に縦に長い南北アメリカやアフリカは場所によって気候や地形が大きく異なるために伝わらなかった技術も多いのだとか。

歴史学でありながら科学を用いて過去を解き明かす著者の記述は淀みがなく、読んでいて単純に面白い。人類の歴史に対する認識を整理する上でも良書だと感じる。ただ疲れたので上下巻のノンフィクションはしばらく読みたくない。

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